「経済に貢献」「ごほうび」「とりあえず」…お金が出ていく口癖7
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■「もう年だから……」もNGワード!

 

【5】「もう年だから……」

このフレーズは「まだ若いし」とセットでクセになっている人が多いという。

 

「旅行に出かける、ダイエット器具を買うなど、お金を使うときには、『まだ若いのよ』『人生楽しまないと損だよね』と言う人が、新たに働くことについて考えるときや、資産形成に関する話になると、『もう年だから……』と、おっしゃいます。物を買うことへの貪欲な姿勢が、お金について学ぶことにも向けられたら、50代からの資産形成でも老後の暮らしを大きく助けてくれますよ」

 

学びに年齢は関係なし!

 

【6】「なんとかなるかも」

「『いいかも』『そうかもね』と、なにかと『--かも』という楽観的な思考がある人を、私は“カモ族予備軍”と呼んでいます。こういった人は、金融機関のセールストークにつられて、退職金を投資につぎ込んでしまうリスクが高いのです」

 

前向きと向こう見ずは異なるもの。一度に大きなお金を手にしたことで「意外と余裕あるかも」と錯覚することのないようにしたい。

 

【7】「投資で儲かる商品は何ですか?」

最近、政府は「貯蓄から投資へ」を促す政策を積極的に打ち出している。

 

「これを機に投資の勉強をしてみようという方はいいのですが、危険なのは、成功体験などいい話ばかりに耳を傾けて、『投資で楽に儲けられる』と考えてしまうこと。基本的な知識もなく金融機関を訪れて『儲かる商品を知りたい』などと言えば、相手の思うつぼ。手数料の高い金融商品をつかまされることは明らかです。残念ながら、うまいだけの話はありません」

 

7つの口グセのうち、複数が自分にあてはまるという人も多いのではないだろうか。

 

浪費グセから脱却し、貯め体質になるためには、いったいどうすれば……。山中さんは最後にこうアドバイスをする。

 

「一見当たり前のようですが、『収入-支出=貯蓄』ではなく、『収入-貯蓄=支出』という原則をきちんと守ることです。給料日に貯蓄分をいったん取り分けても、なんだかんだでその部分に手をつけてしまうことはありませんか? その余分な支出にこそ、改善のカギがあるはずですよ」

 

お金が出ていく口グセを克服するためにも、一度お金の使い道を丁寧に洗い出してみよう。

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