■“酸素系漂白剤”を使って掃除する手順
準備するもの:粉タイプの酸素系漂白剤500グラム程度/針金タイプのハンガー/使い古したストッキングまたはタイツ
〈1〉洗濯機の「水量」「洗い時間」をどちらも最大にしてスタートボタンを押し、すぐに一時停止を押す。50度程度の熱めのお湯を洗濯槽の上から10センチくらいまで入れ、ほぼ満水にして「スタート」を再度押す(洗い作業が始める)。
〈2〉数分回したら「一時停止」を押し、粉タイプの酸素系漂白剤500グラム程度(市販のものだと1本丸ごと)を入れる。お湯に反応してシュワシュワしだしたら、「スタート」を押して5分ほど回す。
〈3〉黒い汚れがすこし出てくるので、「一時停止」させて、約2時間そのまま放置する。2時間後、再度「スタート」を押して、10分ほど回す。すると、さらに黒色や茶色の汚れが浮いてくる。
〈4〉針金ハンガーにストッキングをかぶせた「ハンガーネット」で汚れをすくい取る。終わったら排水し、「水量」「洗い時間」を最大にして1サイクル洗濯機を回してすすぐ。汚れが出なくなるまでこの動作を繰り返す。
洗濯機メーカーによっては、酸素系漂白剤の使用(過炭酸ナトリウムでの発泡)を推奨していないため、事前に確認をしておこう。
【NG5】洗濯槽の洗浄に冷たい水を使う
酸素系漂白剤を使った掃除が洗濯槽クリーナーを使う方法と違うのは、やや熱いお湯につけ置きして、ふやかすことと、粉タイプの漂白剤を割と大量に使うこと。
「ここで注意すべきは、やや熱めのお湯を、洗濯槽の上から10センチいくらいの位置まで注ぐことです。お湯のほうがカビをはがしとる力が強くなります」
【NG6】ドラム式のフィルターの掃除は週に1回
ドラム式の場合、乾燥機能がついているので、「毎回、乾燥機能まで使う」ことで縦型よりカビは生えにくくなる。しかし、フィルターや乾燥ダクトを放置すると、中に繊維が詰まったりして、乾燥時間が無駄に延びてしまう。洗濯のたびにフィルター掃除は必須だ。また、開閉口のパッキンに水がたまり、カビが生えやすいので、気がついたら拭き取るようにしよう。
「排水周り、洗剤投入口も赤カビ、黒カビが発生しやすいです。こちらも、定期的に掃除をしてください」
そのうえで、洗濯機が設置してある空間は24時間換気扇をオンにしておくのがいいという。
この尾崎さん直伝の注意を払っても、カビが取り切れない場合もあるそうだ。そんなときは、「おそうじ本舗」などのプロの手を借りて、1年に1度程度は有償のメンテナンスを検討してもいいだろう。
基本は2メニューあり、除菌清掃(税込み1万2100円、一部機種で対象外あり)と洗濯機の完全分解洗浄(税込み2万3100円、一部メーカーで追加料金あり)などがある(詳しくはHP確認)。
まずは今日からできることを始め、カビいらずの梅雨を目指そう。