■お風呂の保温を断固として避けるという無駄節約
ここからは、矢野さんと丸山さんに聞いた残念な節約モンスターを紹介。当てはまる生態がないか、早速チェック&正しい節約法を学んで、貯金を増やそう!
【その1】エアコンの空騒ぎ
<生態>:「部屋全体を暖める」作戦に心血を注ぐエアコン暖房界のオニ。エアコンと扇風機(サーキュレーター)の二刀流で大々的に空気をかき回し、室温の均一感を追求する
<正しい節約法>:エアコンと扇風機で暖気を循環させるのは◎。だが、部屋全体にこだわるのは×。正解は人のいるところだけ暖かくなるよう扇風機の位置や向きを工夫すること
【その2】妖怪コンセント抜き
<生態>:「電気代高騰中」を合言葉に節電に全集中。省エネが大好物で、敵は待機電力。使っていない家電コンセントの全抜きがミッション。時に家族に嫌われるが、まったく気にしない
<正しい節約法>:家じゅうの待機電力でも消費電力の約5%。つまり待機電力を全カットしても節電効果は5%程度。テレビの視聴を減らしたり、照明をこまめに消すほうが効果大
【その3】風呂水リサイクラー
<生態>:風呂の残り湯さえも捨てたくないストイックなリサイクル活動家。ガス代節約のため自動保温は使わないが、追いだきには無頓着。残り湯を追いだきして、何日も使いまわす
<正しい節約法>:追いだきは時間がかかり、ガス代も高くつく。ぬるくなったら高温の差し湯を。また残り湯は雑菌だらけ。健康のためにも、ガス代の面でもお湯を入れ直したほうがお得
【その4】節約過激派
<生態>:口癖は「もったいない」。急に寒くなっても、まだもったいない。自分1人だから、もったいない。暖房はもったいないから、やせガマンパワーと着ぶくれ圧力で寒さをしのぐ
<正しい節約法>:服で調節できる程度ならいいが、度を越すと風邪をひくことも。体調を崩すだけでなく、薬代や医療費などが高くつく。健康な暮らしが実はもっとも低コスト
【その5】最安ホイホイ
<生態>:何枚ものチラシを吟味し、最安商品をあぶり出すのが得意技。ただ、見つけたら必ず買って収集せずにはいられないのが弱点
<正しい節約法>:買い物回数が多いと、小さな無駄遣いが増え予算を守りにくい。ネットスーパーなら総額表示で予算管理が楽、カートに入れすぎても取り消しが簡単