浜田雅功と小川菜摘で注目…「別居婚」成功のために必要な「妻の月収12万円」
画像を見る 別居婚で夫婦仲が改善した上沼恵美子

 

【1】夫婦ともに健康である

 

「どちらかが病気を抱えていたり、介護が必要だと、そもそも別居婚自体が成立しにくいです。それぞれ健康で、1人でも暮らせることが大前提になります」(池内さん)

 

【2】子どもが独立している

 

「子どもが経済的に自立して生活をしていることも前提となります。子どもはいくつになっても、両親が別れると聞くと、混乱するもの。それぞれの人生を豊かにするための選択だと、しっかり説明することも親の責任です」(池内さん)

 

【3】別居先のアテがある

 

夫が家から出ていってくれればよいが、そうはいかないことも。

 

「親の介護をきっかけに、別居婚をする人も多いです。実家に帰れるならそれが早いでしょう」(池内さん)

 

実家にも帰れない場合、新たに家を借りる費用が発生する。住宅情報サイトSUUMOによると、東京都板橋区の場合、1ルームの家賃相場は月6.5万円。田舎に行けば家賃は安くなる。

 

「長年、広い家に暮らしていたのが、1ルームの狭い部屋で我慢できるのかも考えておきたいところですが、広さや新しさを求めると家賃は高くなります」(三原さん)

 

【4】妻に月12万円以上の収入がある

 

住居費だけでなく、生活費もかかってくることを忘れずに。

 

「別居後、自分の生活費がどれくらいかかりそうか、継続的にその費用を賄えるのかを検討してみることが肝心。

 

たとえば、令和3年の厚生労働省の調査によると65歳以上の単身無職世帯の住居費を除いた平均的な消費支出は月11万9360円です。女性の国民年金の平均受給額は5万4112円なので、年金を引いても、月約7万円は必要になります。

 

夫から生活費を十分に受け取れるのがいちばんですが、そうはいかない場合も多いでしょう。別居婚のために老後資金を取り崩すのはもってのほか。働くなどして、最低月12万円の収入を確保することが肝心です」(三原さん)

 

【5】夫には離婚か別居かと切り出す

 

「プライドの高い夫の場合、別居の選択肢を提示しても受け入れてくれないことが多いです。しかし、離婚か別居かと切り出されると”別居”を受け入れてくれやすくなるほか、金銭援助も受けやすくなります」(池内さん)

 

【6】夫がいなくても楽しめる

 

「ご相談者のなかに、夫が厳しく友達と旅行にも行かせてもらえないと、別居婚を決意された60代の女性の方がいらっしゃいました。最初は、友達と旅行に行くなどして楽しかったものの、いつまでも友達が付き合ってくれるわけでもなく……。結果、彼女は寂しくなって家に戻られました。夫や子どもがいなくても、自分の時間を楽しめる人が向いています」(池内さん)

 

【7】別居後も毎日連絡はとる

 

「夫婦のどちらかが病気になったり、介護が必要になったりと、再び同居する可能性があることも頭の片隅に置いておきましょう。夫とは離れていても円満な関係をキープすることが大事。特に生活費を夫から受け取る場合、毎日『おはよう。今日寒いから気を付けてね』と連絡するなど、大人の気づかいを見せましょう」(池内さん)

 

【8】財産は勝手に処分しない

 

「別居しても夫婦の預金、株などを勝手に処分しないこと。車1台を売るにも、必ず夫婦で相談することが必要です」(池内さん)

 

【9】1年に一度は別居婚を見直す

 

「離婚と違い別居婚は同居に戻りたいと思えば、いつでも戻れるのがメリット。上沼恵美子さんや、前出の60代の女性のように、離れてみて互いのありがたさを実感する人も多いんです。それは別居婚の“失敗”ではなく、別居婚の“成果”。1年たつと経済的な状況も、体調も、心情も変化します。1年に一度は夫婦の思いをすり合わせて、よりよい関係を模索することを忘れずに」(池内さん)

 

やみくもに突っ走り本末転倒とならないよう、別居婚には事前のシミュレーションが肝心だ。

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