■仲よし夫婦は共に行動を
8つのノウハウを畠中さんは伝授してくれた。まず、夫婦仲がいい人へおすすめの策を紹介しよう。
【1】夫をスーパーに連れていく
「仲よし夫婦であれば、夫と一緒に行きつけのスーパーへ赴き、買い物をさせてみて、かかる費用を教えましょう。たとえば刺身は柵よりぶつ切り、牛肉ならブロックより細切れが断然おトク、というように物価を肌で実感してもらってみては」
やりくりの大変さを知ってもらえば、減額に納得してくれるはず。
【2】高齢者施設を夫婦で見学
「高齢者施設への入居一時金は数十万円から数千万円まで。持っているお金で、入れる施設のグレードは変わります。おこづかいを毎月1万円減額できれば、20年で240万円捻出でき、施設の入居一時金に充当できるケースもあるのです。グレードの異なる施設をいくつか夫婦で見学し、おこづかいの減額によるメリットを体感しましょう」
【3】水筒を2つプレゼント
「現役時代、いつも1杯500円のコーヒーを飲んでいたとしても、それはクセのようなもの。家で入れてあげたり、コンビニの100円コーヒーを小型の素敵な水筒に入れ替えて持ち歩けば一日中おいしくいただけます。外出時に冷たい飲み物、温かい飲み物の2種類を持たせてあげるのもおすすめです」
節約できるだけでなく、ほっこりした気持ちにもなりそう。
【4】バケットリストを作成
「バケットリスト(人生のやり残しリスト)を夫婦で作成。訪れてみたい旅先ややりたいことの期限と予算を記し、総額を出してみましょう」
がんばって減額した分だけ念願がかなうということ。
夫婦仲がいいのであれば、今後2人でやりたいことの計画を立てると節約のモチベーションになるはずだ。