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行き先は選べませんが、その代わり新幹線などのJR料金が8割引きにもなる格安チケットが注目を集めています。

 

’22年12月から始まったJR東日本「どこかにビューーン!」です。バス旅行などで人気の「ミステリーツアー」の令和版といったところですが、料金をJREポイントで払うのが令和的ですね。

 

JREポイントは、登録したSuicaでの乗車や新幹線のネット予約、JRの駅ビルでの買い物などでたまります。6千ポイントで1人分の申し込みが可能。1ポイント=1円ですから、往復6千円相当です。

 

申し込みは4つを選択するだけ。

 

【1】出発地(東京・上野・大宮から)
【2】出発日と時間帯(時間帯は6時~9時59分、10時~12時59分など5つの区分から選択)
【3】到着日と時間帯
【4】旅の人数

 

すると、4つの候補地が出てきます。行き先は4候補のどれかに決まるので、観光名所の案内などを見ながら思いをはせてください。「もっと違うところがいい」と思えば、何度でも4候補の選び直しができます。4候補に納得したら申し込みを確定。その後3日以内に行き先が決まります。

 

行き先によってお得度は変わりますが、もっとも料金の高い東京―秋田の場合、通常の新幹線指定席料金は往復3万6千40円。どこかにビューーン! なら6千㌽なので、83%引きです。

 

自分では行くつもりのなかった場所には、新鮮な驚きがあるでしょう。申し込みは出発日の21日前~6日前まで可能ですが、行き先が決まってから宿などの手配が必要なので、余裕のある計画を。

 

航空券にも同様のシステムがあります。JALの「どこかにマイル」は、JALカードにためた7千マイルを往復特典航空券と交換できるシステムです。

 

申し込みはJR東日本とほぼ同じ。日程などを選ぶと4候補が出てきて、そのうち1つに行き先が決まります。もっとも遠い、往復2万マイル必要な場所に当たると65%引きなので、こちらもかなりお得です。

 

■電子ギフトなどとの合わせ技でよりお得

 

さらに、旅先でもお得を求めるなら、ふるさと納税をチェックするといいでしょう。最近は旅先の自治体にふるさと納税し、返礼品として寄付額の3割分の電子ギフトを受け取る「旅先納税」も。秋田県男鹿市の「おがe街ギフト」や石川県加賀市の「加賀旅先納税e街ギフト」などがそうです。また、茨城県大洗町など返礼品にPayPay商品券を選べる自治体も増えています。

 

これらは電子チケットなので、寄付してすぐに受け取れ、その場で使えるのがメリット。ただし、寄付先の自治体の中で使える対象店が決まっているので、使い勝手をよく確認してください。

 

物価高は止まらず、給料の伸びはまったく追い付いていません。家計に余裕がない方も多いと思いますが、ポイントなどをうまく利用して、旅を楽しみましょう。

経済ジャーナリスト

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