’23年は物価高に苦しんだ年でした。しかも物価を考慮した実質賃金は20カ月連続のマイナス(’24年1月10日、厚生労働省)。家計は火の車になって当然です。’24年になり物価高騰は多少落ち着くといいますが、生活がすぐ楽になるとは思えません。引き続き家計を引き締めていきましょう。
そんななか、コンビニやドラッグストアが独自に発行するアプリが注目されています。コンビニやドラッグストアのアプリにはどれも、特定の商品に使えるクーポンがあります。たとえば「○○おにぎり20円引き」「○○飲料50円引き」などで、クーポン画面を提示すると割引が受けられます。わずか20円引きと思いがちですが、商品単価から考えると約1割引き。侮れませんよ。
また、買い物でもらえるポイントはアプリ内にたまっていきます。ポイントカードの実物は不要ですから、財布が軽くなります。いままでためたポイントも引き継げます。
アプリには各社それぞれ特徴がありますが、お得度が高いのはローソンアプリの「お試し引換券」でしょう。たとえば156円のヨーグルトを、それまでにためた70ポイントで購入できるというものです。1ポイント=1円ですから実質半額以下。
ただお試し引換券が発行されるのは、新商品などローソンが売りたい商品です。「必要な商品があるときだけ使う」ことを忘れずに。
セブン-イレブンではアプリを提示して買い物すると参加できるキャンペーンがあります。いまなら期間中にセブンカフェを10杯買うと、110円分のカフェクーポンがもらえます。レギュラーサイズのホットコーヒーなら11杯目は無料。よく利用する方にはお得です。
ファミリーマートには飲料の回数券があります。120円のコーヒーが11杯分で1200円。回数券の有効期間は購入日から91日間で、1杯分お得です。セブン-イレブンのキャンペーンと違って料金は先払いですから、確実に使いきれるかをよく考えてください。
また、ドラッグストアのアプリには電子チラシがあり、特売品を物色できます。さらに買い物前のエントリーで10%ポイント還元といったキャンペーンや、対象商品が15%引きなどの割引クーポンがあることも。ルーレットなどで20%引き券が当たるゲームもあり、運試しとしても楽しそう。コンビニより商品単価が高い分、割引はありがたいですね。
以前は特売情報をチラシで確認していましたが、最近はアプリがその役割を担っています。買い物前のアプリチェックを習慣にしてはいかがでしょう。
最後に注意したいのは、コンビニに「なんとなく毎日寄る」という方。1回に使うのは500円程度でも、1カ月に20日間寄ると1万円もの出費です。ご注意を。
必要なものはお得に購入し、不要なものは安くてもお得でも買わない。アプリは、メリハリのある使い方を心がけましょう。