ジャイアントパンダのシャンシャンが昨年1月21日に中国へ返還され、約1年。昨年10月8日から一般公開が始まり、現在はパンダファンのみならず、プロのカメラマンたちもシャンシャンに会うために足しげく中国へ。
今回、中国返還から1年を記念して、『女性自身』でも人気の3大カメラマンに、とっておきのベストショットを選んでもらった。
2011年から毎日上野動物園に通ってパンダを撮影している「毎日パンダ」こと高氏貴博さんは、タケノコをもぐもぐ食べているシャンシャンをセレクト。
「シャンシャンと言えば大好きなタケノコを食べているシーンがいちばんかわいいなと思いました。シャンシャンの幸せそうな姿が見られただけで、私もお腹いっぱいになります(笑)」と高氏さん。
ばっちり目線が合っていて、シャンシャンも高氏さんを認識しているかのよう。
「動物の写真はみんなそうですが、『こんなシーンが見たい』と狙って撮れるものではありません。でも、この写真は『これぞシャンシャン!』というポーズと表情になっています。かわいい瞬間を逃さないためには、シャンシャンが次にどんな行動をとるのか予測して、カメラを構えたりシャッターを押したりすることです。撮影のこだわりとしては、マナーでしょうか。自分ばかり撮っていると他の人が撮れなくなってしまうので、ある程度撮れたらベストポジションは譲り合って、みんなで楽しく撮影できるように心がけています。そのほうがシャンシャンも落ち着いてタケノコを食べられると思いますし(笑)」(高氏さん)
次の写真は、羽生結弦や大谷翔平選手なども撮影しているプロカメラマンの望月仁さん(@pandacharm2021)が撮影。
「シャンシャンは(雅安碧峰狭基地の)閉園時間になると、塀沿いのくぼみを通ってお別れに来てくれることが多いんです。そのときに広角レンズで撮らないとシャンシャンが大きくはみ出てしまうので、14mmレンズで待ち構えて撮ったのがこの写真です。中国でシャンシャンがタケノコを食べる時間は10分以上もあるので、いろいろと撮り方をかえながら撮っています。猛獣感のある顔になる瞬間は避けて、かわいい顔を狙ってシャッターを押したり、アングルや色をかえて撮影したり、モノクロで“パンダ感”を強調することもあります」(望月さん)
そしてラストは、上野動物園に毎週通ううちに素人の領域を超える腕前になったチャオさんが撮影した1枚。
「シャンシャンに出会ってそのかわいさに衝撃を受けてから、一眼レフデビューしました。いまもカメラの勉強をしながら撮影しています。シャンシャンをかわいく撮るということは私にとって永遠のテーマです。心がけているのは、その場でシャンシャンの動きに右往左往しないように、次にどういう行動をするのかを予測して撮影すること。でも、予測したとおりに動いてくれないことのほうが多いですね。でも、それも醍醐味のひとつで『自由奔放なシャンシャンらしくてかわいいな』と思えてしまいます。この写真を撮った日はたくさん日本のファンが訪れていましたが、この場所で3分以上こちらを見てくれていました。まるでファン一人ひとりに『会いにきてくれたの~』と言っているみたいで感動しました」
工夫と愛情がいっぱいのシャンシャン写真たち。今年もかわいいシャンシャンをたくさん撮ってほしい!