食習慣で見る「長生き県」ランキング 豆腐をよく食べる沖縄が長生き1位。ではカップ麵好きな青森は?
画像を見る 青森県では「カップ麺好き」が脳卒中を招いて…(写真:チリーズ/PIXTA)

 

■ワースト1位の青森県も“だし活”など改善が期待

 

餃子の町として知られる宇都宮市がある栃木県は「65歳からの平均寿命」でワースト3位。とはいえ、健康寿命では7位。年をとっても元気に活動し、寿命が尽きたらあっさり死ぬ“ピンピンコロリ”が多いことを示しているようだが。

 

「日本高血圧学会が2022年に公表した調査によると、10万人あたりの高血圧症患者数で24625人ともっとも多かったのが栃木県の女性です。厚生労働省の2015年の調査では脳卒中による女性の死亡率が2位。とくに血圧を上昇させる冬場に脳卒中の患者が増えることもあり、関東地方にありながら、東北地方なみに気温が低下するにもかかわらず、寒さに対する油断があると指摘されています」

 

栃木県は、野菜の摂取量が少ないわけではないが、ドレッシングの購入額が日本一。餃子にたっぷりしょうゆをつけたり、サラダには大量のドレッシングという食習慣をあらためたほうがいいようだ。

 

ワースト2位の福島県も、女性の高血圧疾患の患者数が栃木県に続いて2位になっている。

 

「福島県は、心筋梗塞による死亡率が高いのですが、高血圧とともにメタボリックの問題も。『国民健康・栄養調査』(2016年)で、肥満度を示す平均BMI値が、福島県の女性が全国ワースト1位。運動していない女性も多く、血管に負担をかける肥満の解消を心がけたほうがいいでしょう」

 

ワースト1位だったのが青森県。女性の全がんの死亡率がもっとも高く、脳卒中による死亡率も3位。

 

「青森県はカップ麺以外にもハム、ソーセージなどの加工肉の購入額が全国1位。どちらも取りすぎると塩分過多になってしまいます。

 

また、「過去1年間にウォーキング・軽い体操をした」女性の割合もワースト1位。「65歳からの平均寿命」でワースト2位の福島県も、ウオーキングの項目でやはりワースト2位であることから、運動することは、長命を保つためには重要な要素といえるでしょう。とはいえ青森県では短命県を返上する活動として、塩分を控えてだしで味つけをする“だし活”などが浸透。野菜の摂取量も増えてきており、今後は改善も期待されています」

 

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