「丸ごと冷凍なら3カ月保存できる!」値上がり野菜をおいしく使い切る冷凍術14
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■丸ごと冷凍なら3カ月野菜を保存できる

 

「安いときにまとめ買いした野菜や、余って無駄にしてしまいそうな野菜があるときに役立つのが、冷凍保存です。

 

方法は簡単で、水気を切った野菜を冷凍専用の厚手の保存袋に入れて冷凍室に入れるだけ。

 

カットしない“丸ごと冷凍”なら3カ月、適当な大きさにカットした野菜でも1カ月ほど保存できます」(島本さん、以下同)

 

こうした基本的な保存術を念頭に、野菜ごとの冷凍保存法&使い方を伝授してもらった。

 

【1】キャベツ

「大きなものなので、冷凍する場合はカットしておく必要があります。くし形に大きなサイズでカットして冷凍すれば、ポトフなど長時間煮るような料理に便利です。炒め物などに使いたい場合は、ざく切りに。あまり大きなサイズにすると筋が残る場合があるので、1~1.5センチ幅くらいがベスト」

 

【2】アボカド

「丸ごと保存した場合、自然解凍に15分から20分ほどかかります。半解凍の状態はアイスクリームのような食感なので、はちみつをかけて食べると美味。一口大に切って保存する場合は、表面が変色するので、レモン汁を少量かけて冷凍しましょう」

 

【3】ブロッコリー

「小房に分けて、生のまま冷凍。芯(茎)を捨ててしまう人もいますが、薄切りにして小房と一緒に冷凍しておくと、違う食感が楽しめます。冷凍のままスープなどの調理ができます」

 

ブロッコリーは冷蔵よりも冷凍のほうが、βカロテンが4倍になるという研究結果もある。

 

【4】トマト

「ヘタをつけたまま、丸ごと冷凍するのがおすすめ。冷凍したトマトは、水にさらせば簡単に皮がむけます。また5分ほど室温に置くと包丁でカットできる硬さになり、凍った状態ですりおろせばトマトシャーベットが楽しめます。ヘタをとってざく切りにして冷凍保存しておけば、トマトの煮込み料理などに便利です」

 

【5】レタス

「レタスのパリパリの食感を楽しみたいなら、冷凍保存は不向き。スープなど、しんなりさせて調理する場合は冷凍保存できます。金属に弱く包丁で切ると茶色く変色するので、必ず手で一口大にちぎって保存しましょう」

 

【6】きゅうり

「1本丸ごと冷凍もできますが、使いにくいので薄切りにして保存しておくことをおすすめします。自然解凍後、水気を切れば酢の物やポテトサラダに使えます」

 

【7】にんじん

「大きいので丸ごと保存には不向き。千切りやいちょう切りなど、好きな大きさにカットして保存袋に入れましょう。冷凍室に入れて1時間ほどしてから、保存袋の上から軽く手でもみほぐすと、パラパラになって、使いたいときに使いたい分を取り出すことができます」

 

にんじんは冷蔵よりも冷凍のほうが、目の健康によいといわれるルテインの量が3倍になるというレポートもある。

 

【8】なす

「丸ごと冷凍がおすすめです。冷凍室から出して5分ほど自然解凍すれば、薄切りにできます。もちろん、乱切りや半月切りにして冷凍保存してもOKです」

 

【9】ピーマン

「丸ごと冷凍のほうが便利です。5分ほど置いておけばカットできます。ちなみにワタやタネを捨ててしまう人も多いですが、ピラジンという血液をサラサラにする成分が実の110倍もあるので、無駄なく使ってみましょう」

 

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