地震、台風…「停電時の暑さ対策」備えておいた方が良いアイテムは?専門家が解説
画像を見る 19年9月、千葉県南房総市、令和元年房総半島台風による断水で給水所に列をつくる住民ら(写真:共同通信)

 

■防災グッズを選ぶコツは“もし海外に行くなら”

 

災害が起きてから慌てて準備しようとしても、スーパーやホームセンターなどには大勢の人が殺到して必要なものが買えない可能性がある。防災対策は、いつ起きるかわからない自然災害に備えて、用意しておかないと意味がない。

 

「防災用品として何をそろえていいか迷ったときは、自分や家族が海外旅行に行くとしたら、どんなものを持っていくかを考えてみてください。たとえば、薬は海外では調達できないから準備しておこう。生理用品なども自分の使いやすいものが海外で売っているとは限らないので、ちょっと多めに持っていこう……とか。そういうイメージで必要なものを一つ一つそろえていくといいと思います」

 

市販の防災セットには災害時に必要とされる商品がそろっている。そこから予備の眼鏡や常服薬(お薬手帳も)など、第三者がすぐに調達してくれない、自分や家族にとって必要なものを足していくというそろえ方もありだ。

 

そして保管場所は、自宅内の避難経路上の取り出しやすい場所に置く。備蓄品は1カ所にまとめるのではなく、室内、車の中、外の物置などに分散して配置するほうがいいそうだ。

 

「今回、気象庁が「南海トラフ地震臨時情報」を発表したことで、いままで防災対策をやろうと思いながらも、先延ばしにしていた人たちが、真剣に防災対策を考えるようになりました。

 

日本各地で地震や台風、ゲリラ雷雨などが頻発していることもあり、防災意識もさらに高まっています。これをきっかけに、今後も防災対策を継続していくようになればいいと思います」

 

酷暑の中、いつ災害が起きても命を守る準備だけはしておこう!

 

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