「野菜の冷凍保存」期間が3倍に伸びる!料理研究家が直伝の“簡単すぎる方法”とは
画像を見る 猛暑で枯れてしまったきゅうり(写真:HIME&HINA/PIXTA)

 

■冷凍することで、味が染み込みやすくなる

 

「旬を迎えたなすは、常温や冷蔵で保存すると、すぐにしわしわになったり、種が黒くなってえぐみが強くなったりします。また生の状態で調理すると、中まで味が染み込むには時間がかかり、油を使わないとトロトロに仕上がらないなど難しいと思っている人も多い。

 

冷凍保存すればアクが強くならないばかりか、ほどよく水分が抜けてなすの味が濃くなるし、染み込みやすくなったり、少量の油でもトロトロに仕上がります」

 

そんな松本さんが、冷凍夏野菜を使ったレシピを4品、紹介してくれた。

 

「生でも加熱してもおいしいトマトですが、冷凍することで、冷蔵保存だと水分とともに失われる水溶性ビタミンの流出もゆるやかになるという利点も。角切りなどカットして保存すれば、料理のバリエーションが広がり、切る手間も省かれるので、それも手です。

 

オクラも生のままでも冷凍できますが、下ゆで冷凍をすれば、鮮やかな緑色をキープできるうえ、保存袋ごと流水解凍するとすぐに食べられるので、暑い時季には最適です。昨今、種ごと食べるのが勧められているピーマンは、クタクタに煮ることで、丸ごと食べられるように。栄養素を余すところなく取ることができます」

 

夏野菜を冷凍するメリットはほかにもあると、松本さんは続ける。

 

「水分の多い生のきゅうりは、塩もみをして水分を取ってから酢の物に使う人が多いかと思います。きゅうりを冷凍すれば、水分が適度に抜けて、パリパリとした食感もしっかり残ります。塩分を気にしている人にはおすすめです。

 

さらに、夏野菜を冷凍室にぎっしり収納することで節電効果も期待できます。凍った野菜が密着することで、お互いを冷やし省エネにも。もしスペースが空いていたら保冷剤や冷凍可能なペットボトルを詰めておきましょう。

 

冷凍保存を取りいれると、暮らしが驚くほどラクにまわるように。特売で大量にまとめ買いした野菜も冷凍すれば、無駄なく使い切れますよ」

 

高騰が予想される夏野菜は、いまのうちに冷凍庫にパンパンにつめて猛暑の夏を乗り切ろう!

 

画像ページ >【写真あり】なすやトマト、きゅうりなどの夏野菜はヘタを取らずにそのまま冷凍用保存袋に(他2枚)

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