羽生結弦 今季構想を解禁!新SPは10年越し悲願の王道曲、4回転フリップも成功
画像を見る 3年前にも羽生とコラボしたピアニストの清塚信也氏

 

■一流ピアニストによる演奏で新SPを!

 

羽生の10年越しの悲願だった“王道曲”。いまから楽しみで仕方ないが、どんな曲なのか。

 

「バイオリニストにとっては絶対に一回は弾いているスタンダードな曲」と話すのは、ニューヨークを拠点に活動するバイオリニスト岩田ななえさん。クラシックのプロの観点から解説してもらった。

 

「“序奏”というとおり、最初に序曲のような部分があるのですが、そこは悲しい感じです。過去の思い出にふけっているような、哀愁を帯びた雰囲気から始まります。そこから“カプリチオーソ”な雰囲気へ。“自由気まま”“気まぐれに”といった意味ですが、軽くて親しみやすい、自由なラテン系の雰囲気です。そして熱を帯びて情熱的になっていきます。

 

いちばん後ろの部分が有名なんですが、とにかくすごく速くって、まるでパーティのようにものすごく盛り上がって終わるんですよ。そんなきらびやかな終わり方なので、コンサートのラストによく使われるんですが、終わったころにはもう拍手が入ってくるような曲です。聴いている人が待ちきれずに拍手をしてしまうような。フィギュアにはピッタリかもしれませんね」

 

演技を終えて熱気に包まれた聴衆から万雷の拍手を受ける羽生の姿が目に浮かぶようだ。

 

羽生は、同曲を著名なピアニストである清塚信也氏に特別に弾いてもらったこともパンフレットで明かしている。この清塚氏とのコラボもファンには“垂涎もの”なのだとか。

 

「’18年のアイスショーで、羽生くんが、松任谷由実の『春よ、来い』を滑ったんですが、このとき清塚さんのピアノ生演奏だったんです。ピアノの音色と美しい演技が絶妙にマッチして、本当に感動的でした」(前出・羽生のファン)

 

アイスショー関係者によると、

 

「当時、2人でアイデアを出し合い、曲をアレンジしていったそうです。清塚さんは『羽生選手はアレンジの面でも妥協を許さない』と感心していましたね」

 

羽生は、フィギュア選手のなかでも音楽へのこだわりが強いことで知られる。前出の岩田さんによれば、『序奏とロンドカプリチオーソ』は本来、バイオリンのために書かれた曲で、「ピアノ版はあるにはあるようですが、私は聞いたことがありませんでした」と言うほどレアだそうだ。清塚氏のピアノを主軸にしているとすれば、それも羽生なりのこだわりなのだろう。今回も羽生は清塚氏に自分の意見をぶつけて、勝負のシーズンにふさわしい完璧なものに仕上げたであろうことは想像に難くない。

 

ちなみに曲以外にも、NHK杯のパンフレットには、もうひとつファンを驚かせた内容が……。

 

「4回転フリップを成功させた、とも話しているんです。4回転アクセルの成功を目標に掲げていますが、フリップも練習していたとは……」(前出・羽生のファン)

 

4回転ジャンプには6種類があり、羽生は昨季までにそのうち4種類を成功させている。残る2つがフリップとアクセルだったのだが、フリップが跳べるようになったのなら、あとは前人未到の4回転アクセルを成功させれば“4回転全制覇”の看板も付いてくる。

 

偉業目前のいま、気になるのはケガの具合だが、『女性セブン』が、NHK杯欠場発表の数日後に練習拠点のリンクに入る羽生の姿を目撃したと報じている。

 

「氷上に戻れているということでしょうから状態は良好なのではないでしょうか」(フィギュア関係者)

 

前出の岩田さんは『序奏とロンドカプリチオーソ』についてこんなことも教えてくれた。

 

「作曲者のサン=サーンスが、当時のバイオリニストのスーパースターだったサラサーテに宛てて書いた曲なんです」

 

スーパースターのための華やかな曲を、一流のピアニストとのコラボでーー。ド派手な王者の演技を披露する日に向けて、羽生はいま全力でリハビリに励んでいる。

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