首里城の最新ニュース
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歴代国王供養と首里城復興願う 玉陵と本覺山陵で御清明
2021/03/30 13:00琉球王国第二尚氏の歴代国王が葬られている那覇市首里金城町の玉陵(たまうどぅん)と、同山川町の金武御殿(ちんうどぅん)の墓所「本覺山陵(ふんがくさんりょう)」で28日、御清明(うしーみー)が執り行われた。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年よりも規模を縮小した。玉陵での御清明には、金武御殿門中会の顧問・尚勇さん(73)や同会の金武朝秀さん(67)らが参加し、歴代の王を供養した。首里城の方 -
首里城火災の損害額は52億円 焼損面積は3813平方メートル 世界遺産遺構の損害額はゼロ
2021/03/05 13:202019年10月に発生した首里城火災について、那覇市消防局が損害額を約52億8576万円と算定したことが4日、分かった。琉球新報が情報公開請求で入手した火災調査書に記載されている。首里城火災の損害額が明らかになるのは初めて。正殿を含む6棟が全焼、2棟が部分焼となり焼損床面積は約3813平方メートルだった。火災原因についてはこれまで通り、焼損が激しく証拠などが特定できないため「原因不明」とした。損害 -
2千円札使って首里城支援しよう 県銀行協会がPR コロナの影響、沖縄県内で流通停滞
2020/12/16 12:30新型コロナウイルスの影響を受けた消費の減少などに伴い、沖縄県内で2千円札の流通が停滞している。日本銀行那覇支店のデータによると、2千円札が一般に出回っている量は過去3年間、1年ごとに約30万~50万枚増加してきた。本年度は4月に710万枚だったのが、11月時点では707万枚と約3万枚の減少となっている。沖縄観光みやげなどに2千円札を引き出す観光客の減少が要因とみられ、県銀行協会は県民向けに利用促進 -
首里城正殿の復元に県産木 寄付金で調達 地震にも強い木材
2020/11/27 12:00国の「首里城復元に向けた技術検討委員会」(委員長・高良倉吉琉球大名誉教授)は26日、第3回会合を那覇市の沖縄総合事務局で開催した。正殿構造材の一部「小屋丸太梁」に県産のオキナワウラジロガシを使用することを決定した。同日までに国頭村と石垣市で候補の木が計8本見つかった。正殿正面の「向拝柱」に使用する県産のチャーギ(イヌマキ)は、見つからなかったが、長崎県で適した木が7本見つかった。正殿の構造材は原則 -
首里城の美術工芸品 修復完了まで20年超 焼失品の模造復元も実施
2020/11/26 13:00首里城火災で損傷した美術工芸品の修復や保全・管理方法などを検討する、首里城美術工芸品等管理委員会(委員長・高良倉吉琉球大学名誉教授)の第3回会議が25日、那覇市の同財団那覇事務所で開かれた。有識者8人を委員として沖縄美ら島財団が設置した。会議後の記者会見で同財団は、現時点で修繕が必要と判断されている美術工芸品約200点の全ての修復について、終えるまでに20年を超える期間が必要との見通しを示した。同 -
大龍柱は正面…首里城正殿、最古の写真か 琉球王国末期「1877年撮影」
2020/11/16 13:001877(明治10)年に撮影されたとみられる首里城正殿の写真が確認された。撮影時期が正しければ首里城正殿を撮影した最古の写真となる。写真は同年5月、那覇港にフランスの巡洋艦が寄港した際、同艦に乗っていたフランス人の海軍中尉、ジュール・ルヴェルトガ氏が撮影した1枚。正殿前の大龍柱の向きが論争を呼んでいるが、写真の大龍柱は正面を向いている。神奈川大学非文字資料研究センターの後田多敦准教授が14日、イン -
100年前のおしゃれな女学生たち 首里城前で記念写真 所有者が情報募る
2020/11/04 12:00【沖縄】沖縄市諸見里にある歴史民俗資料展示館「諸見民芸館」の館長伊礼吉信さん(72)が首里城の正殿前で撮影された写真に関する情報を求めている。はかま姿の女学生の集合写真で、1908(明治41)年に首里城内に校舎が移転した首里区立女子工芸学校の学生とみられる。専門家によると、明治後期から昭和初期に撮影されたとみられ、同時期の女学生の写真資料は少ないことから「当時の女学生の様子を知る手掛かりになる貴重 -
首里城祭で王国絵巻…再建へ心一つ 焼失1年「勇気出して来てよかった」
2020/11/02 13:00首里城の正殿などが火災で焼失してから1年となった31日、那覇市の首里城周辺では終日、復興を願う多彩なイベントが催された。火災の影響で昨年は期間途中で中止となった首里城祭も同日開幕した。新型コロナウイルス感染防止のため規模が縮小される中でも、多くの県民や観光客が訪れ、厳かな琉球王朝の儀式から夜のランタンウォークまで、さまざまな形で再建へ共に歩もうとの思いを新たにした。首里城祭は午前11時の「国王・王 -
国仲涼子さん「立ち上がる沖縄、首里城でも」火災1年でメッセージ
2020/10/30 13:15首里城焼失から1年。沖縄県那覇市出身で女優の国仲涼子さんがメッセージを寄せた。火災から4カ月。お仕事で首里城を訪れ、焼け跡を目の前にした時は言葉が出ませんでした。そこに城郭があったことが夢のようで、改めて喪失感を感じました。小学校時代、首里城は私の遊び場でした。実家は繁多川にあり、長田の小学校に通っていたのですが、学校が終わるといつもバスに乗って龍潭池に出掛けました。池のほとりでお菓子をつまみゆん -
首里城、初の夜間訓練 火災を想定「落ち着いて対応できた」 沖縄美ら島財団
2020/10/28 13:00沖縄美ら島財団は26日、那覇市の首里城公園で夜間の出火を想定した初の火災総合訓練を実施した。有料区域内の世誇殿から出火したという想定で、夜間体制下にいる警備員や監視員7人が消火や通報などの手順を確認した。訓練は日の出前の午前6時ごろから始まった。参加者は無線で連絡を取り合い、屋外消火栓を使った放水や城門の開扉など消火作業を進めた。開園時間中を想定した訓練も実施した。首里城公園職員や警備員ら約160 -
首里城の瓦をシーサーに 小学生が再建へ願い込め 運動場の砂も材料
2020/10/21 13:00那覇市立高良小学校の6年生124人が10日、昨年の火災で焼け落ちた首里城の瓦を使って思い出のシーサーを作った。児童らは首里城再建の願いを込め、思い思いにシーサーを作り上げた。コロナ禍で6年生のほとんどの行事が中止となり、PTAが思い出作りの一環として企画した。学校の先生や父母らも参加し、シーサー藝術家の宮城光男さんから指導を受けて、丁寧に作業を続けた。首里城の瓦は尾の部分に取り付け、運動場の砂を全 -
沖縄そばに新たな商機 持ち帰りやネット販売、コロナ打撃で業界模索
2020/10/19 14:3017日は「沖縄そば」という呼び方が認められたことから制定された「沖縄そばの日」。沖縄そばは県民のソウルフードだが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、そば屋は臨時休業を余儀なくされ、製麺所は出荷数が減少するなど打撃を受けている。そんな中、テークアウトやネット販売に新たな商機を見いだそうと沖縄そば屋や製麺所が奮闘している。沖縄製粉によると、沖縄本島内の少なくとも80店が沖縄そばのテークアウトに対 -
首里城再建の募金寄付者へ贈る絵画 重度障がいの画家・仲宗根さん作品 遺族らが企画
2020/10/15 14:00ハンディキャップがありながら創作活動に打ち込み、2017年に61歳で亡くなった画家、仲宗根正満さんの作品を首里城再建に役立ててもらおうと、遺族が再建募金に寄付した人に作品を贈ることを決めた。作品を保管している姉の與崎輝子さん(75)=恩納村=は「本当は手放したくない。でも沖縄のために役立ててほしいと思っているはずだ」と目を潤ませた。仲宗根さんは生後9カ月の時に、はしかによる高熱で脳性まひを発症した -
首里城復興へ「燈」に願い 沖縄の企業14社 今月下旬からイベント
2020/10/02 14:20首里城復興を願う気持ちを沖縄の元気に変えようと、オリオンビールや地銀3行など沖縄県内企業14社は共催で「首里城うむいの燈(あかり)」を、10月下旬から11月中旬まで那覇市中心部と首里城で行う。「燈」をコンセプトにした三つのイベントを実施する。28日~11月15日まで那覇市のパレットくもじイベント広場で行われる「首里城うむいの燈モニュメント」は、首里城のアウトラインをかたどった発光ダイオード(LED -
首里城下を絵画で散歩 焼け跡の写真に正殿や動物描く 2人の作家が展示会
2020/10/01 14:00火災後の首里城公園、首里の街並みやすーじぐゎーを撮影した写真に、ファンタジックな絵を描き加えたユニークな作品展が、那覇市首里赤田町のカフェCONTE(コント)で開かれている。企画したコントの川口美保さん(47)は「首里城火災の後、首里をテーマにした作品づくりができないか作家2人と話し合った。展示会と首里の散歩を楽しんでほしい」と呼び掛けた。撮影は愛知県出身の写真家、G―KENさん(52)で絵を描い -
首里城の大龍柱、本来の姿は? 正殿階段の手すりと直接接続か 85~87年出土品を分析
2020/09/23 13:001985年から87年にかけて行われた首里城正殿跡の発掘調査で、正殿の正面階段の欄干(らんかん)(手すり)が直接、大龍柱につながっていた可能性を示す遺物が見つかっていたことが22日までに分かった。昨年10月末に焼失した正殿の大龍柱は台石の上に乗っており、欄干とは直接つながっていない。専門家は「本来の大龍柱は台石に乗っておらず、欄干と直接つながっていた可能性を示す。江戸時代にあった正殿の、遺物の可能性 -
首里城「晴れて」再開 観光客ら、珍しい扁額取り付けにカメラ
2020/09/08 14:00新型コロナウイルス感染拡大に伴う沖縄県の緊急事態宣言が解除されたことを受け、県内の観光施設などの多くが7日から営業を再開した。那覇市の首里城公園では台風対策で一時的に取り外していた、守礼門の扁額(へんがく)の取り付け作業が行われた。めったに見られない光景も重なり、訪れた人がカメラを向けていた。県独自の緊急事態宣言を受け、8月上旬ごろから県内の多くの観光関連施設は休業を余儀なくされた。緊急事態宣言が -
GACKTさん、首里城復興へ470万円寄付「ファンや僕からの気持ち」
2020/08/26 12:30沖縄県出身アーティストのGACKTさんが25日、沖縄県庁を訪ね、昨年10月に消失した首里城再建に向けて寄付金約470万円の目録を手渡した。今年1月から始まったデビュー20周年全国ツアーのオフィシャルグッズとして、Tシャツなどの「首里城再建アイテム」を販売し、売り上げの全額を寄付した。GACKTさんは「首里城再建に役立てたいとグッズの売り上げを首里城の再建にまわした。沖縄のことを愛してくれているファ -
戦前・戦後の首里城を鮮やかに 絵画や写真40点 県立博物館・美術館で開幕
2020/07/27 13:00戦前や戦後の首里城の様子を伝える企画展「描かれた首里城」(沖縄美ら島財団主催)が那覇市おもろまちの県立博物館・美術館で23日、始まった。9月6日まで。山田真山、名渡山愛順ら県内外の美術家らが描いた絵や撮影した写真40点余が展示されている。首里城関連の美術の収蔵品を集めて展示するのは初めて。昨年10月31日の首里城焼失を受け、首里城やその周辺をモチーフにした作品を紹介している。名渡山や斧山萬次郎、大 -
ZOZO前社長の前澤氏が首里城基金に1440万円を寄付
2020/07/21 14:00インターネット衣料品通販大手ZOZO(千葉県)の前社長で現在はスタートトゥデイ社長の前澤友作氏が、沖縄美ら島財団内に設置されている「首里城基金」に1440万円を寄付した。前澤氏は首里城復興支援としてヤフーオークションに「前沢友作とプライベートジェットで行く!2泊3日沖縄グルメツアー」を企画。落札価格約1600万円のうち、ヤフーへの手数料10%差し引いた1440万円を寄付した。ツアーは3月20~22 -
首里城公園有料区域が12日から一般公開 がれき大半を撤去、見学通路を整備 刻一刻と進む再建の様子公開
2020/06/12 15:00昨年10月31日に焼失した首里城の正殿跡や正殿地下の遺構など有料区域の一般公開が12日から始まる。それに先立ち、11日、地元関係者や関係団体、報道機関らに公開された。有料区域が一般公開されるのは火災後初めて。沖縄総合事務局国営沖縄記念公園事務所と県、沖縄美ら島財団は当初、5月の大型連休前の一般公開を予定していた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無期限で延期していた。県民や観光客が安 -
「待ち遠しかった」 首里城、美ら海水族館など再開に地元客笑顔
2020/06/03 13:00新型コロナウイルスの感染防止のため臨時休園していた沖縄県那覇市の首里城公園や本部町の沖縄美ら海水族館、沖縄市の沖縄こどもの国が1日、感染予防対策を強化した上で営業を再開した。久しぶりに施設を訪れた地元の住民からは「待ち遠しかった」と喜びの声が上がった。約1カ月半ぶりに利用を再開した首里城公園。人影はまばらだったが、地元の住民らが園内を散策する姿が見られた。散歩中に通りかかったという石島繁さん(67 -
首里城、強く生まれかわる 焼失半年「沖縄らしさ」追求
2020/05/01 14:152026年度、生まれ変わった首里城正殿はどんなたたずまいを見せてくれるだろう―。昨年10月31日の首里城焼失から30日で半年。今年3月末には再建までの工程表が決まり、新たなシンボルの姿がおぼろげながら見えてきた。キーワードは「防火設備の強化」と「沖縄らしさ」。2度と火災で失わないよう最新鋭の技術を活用し、防火設備を充実させながらも、琉球王国時代から受け継がれてきた技術や素材を生かし、より沖縄らしい -
首里城正殿 26年完成 政府方針、22年から再建
2020/03/27 13:30【東京】焼失した首里城の再建に向け、政府は26日までに、正殿を2026年中に完成させる方針を固めた。27日に菅義偉官房長官をトップとする関係閣僚会議を開き、再建日程を盛り込んだ工程表をまとめる。関係者によると、今年4月以降、設計や、基本的な資材となる木材の調達可能性について調査に入る。22年から、本格的な再建工事に入る予定だ。一方、北殿や南殿などについては、正殿の再建に向けた作業ヤードとして使うこ -
焼け残った赤瓦から漆喰はがし 1枚1枚心込め「首里城復興の役に立ちたい」
2020/03/24 13:30昨年10月に火災で焼失した首里城の再建に向け、焼けた建物の屋根から取り除いた赤瓦を再活用しようと、ボランティアによる漆喰(しっくい)はがしが23日、首里城内で始まった。31日までに約900人が参加する予定。県や総合事務局などは、強度があり、活用できる瓦は再建時の建物に使用する考え。漆喰は瓦と瓦をつなぎ止める建築材料。23日は午前と午後に約100人が参加し、首里城内で焼けた北殿、南殿などの屋根にあり