9月、それはさんまの脂がのりきる季節。この時期のさんまの“体にいいこと具合”ときたら、みんなが知ってる100倍くらいある。頭にいいのはもちろん、ダイエット&美肌にも効く、才色兼備な魚なのだ。
そんな、今が旬のさんまを使い、「お魚くわえた〜」で始まる国民的アニメソングのように、“実際に猫は魚をくわえるのか?”を検証してみた!
協力してくれたのは、猫を8匹飼育するカメラマンの山本さん。人間の食べ物をまったく与えず、キャットフードのみで飼育している。まずは生のさんまを置いて30分、次に焼きさんまを置いて30分、それぞれ様子を見守った。
結果、8匹中5匹はまったく興味を示さないどころか、即刻逃げた。生後9カ月のミックス猫・若丸(オス)のみが興味を示し、じっと見つめ、猫パンチ。しっぽをガブリとしてみたものの“くわえて去る”ことはなかった。優雅な8歳のラグドール・本丸(オス)は、迷惑げに見つめたのちに興味を失い、毛づくろいに移行。香り高い焼きさんまでも同様だった。
猫の専門動物病院「Tokyo Cat Specialists」の山本宗伸先生にこの検証結果を報告すると。
「個体差ですね。猫は食べ物の好き嫌いがはっきりしています。生後6カ月ほどで味覚が決まるので、キャットフードしか食べていない猫ならナマモノ、まして魚には興味を持たないでしょう。猫はエサを自分の巣に持って帰って食べる習性があるので、港町の野良猫ならくわえていくと思います。もし飼い猫にさんまを与えるなら、1〜2切れにとどめて。不飽和脂肪酸が多いので、長期的に摂取すると黄色脂肪症の心配があります」
【結果】昔から魚を食べているドラ猫ならくわえる(はず)。