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4月17日、3回目となる「ストレスオフ県ランキング2018」が発表された(東京・恵比寿)。結果は、なんと2年連続で愛媛県が第1位に!

 

記者発表会には、同県出身のタレント・眞鍋かをり(37)が出席し、「愛媛の人たちは穏やかで、どこかのんびりしています。すぐに海や山にも行けるので、生活の中でオンとオフの切り替えがはっきりできるところがいいのかも」とのスピーチで、2連覇達成に花を添えたーー。

 

“ストレスオフ”とは、ストレスに対して心のバランスが取れている状態のこと。同ランキングは、化粧品販売会社メディプラスが47都道府県の20〜69歳の女性7万人を対象に、人間関係、お金、仕事、健康など96項目からなるストレス状況についてインターネット調査、分析したものだ。

 

愛媛県の女性が他県と比べて最も優れていたのは、人間関係の不安や社会での孤独感などに対処できるソーシャルライフバランス、そして地域や家族間での過ごしやすさを表すローカルライフバランス。なかでも、家族との家事負担が他県の女性と比べて少ないことがわかった。

 

「愛媛県は気候が温暖で、海も山もある。お遍路の起点でもあるし、ストレスをオフにするための環境が整っていると思います。そして『グルーミング』といって、人と人とのおしゃべり、ふれあいや、自然の中で運動できる環境が多い。そういうものの組み合わせが総合的に備わっているのが愛媛県の強みといえるでしょう」

 

こう語るのは、今回の調査研究の顧問を務める、東邦大学名誉教授で、医学博士の有田秀穂さん(70)。有田さんによると「セロトニン」という脳内物質を活性化させることがストレス解消につながるという。

 

「セロトニンを活性されるのに効果的なのは“リズム運動”と“日光浴”です。リズム運動とは、ウオーキング、サイクリングや座禅、ヨガなどの呼吸法が挙げられます。さらに、歌を歌うこともリズム運動になります」

 

さらに、ストレスオフに効果があるとされるのが“スキンシップ”だと有田さんは語る。

 

「スキンシップは、脳に刺激を受けたストレスを緩和する脳内物質『オキシトシン』を分泌します。ボディタッチ、手や足を触ったり、ヘッドスパやマッサージを受けるのも効果的。心地よくスキンシップができれ、オキシトシンの分泌が活性化されますよ」

 

そして最近、ストレス解消法として注目されているのが“涙活”。1カ月に2〜3分、意識的に涙を流すだけで、心のデトックスを図る効果があるそうだ。

 

今回の記者発表会でも、ゲストの眞鍋と、同じくイベントに出席していた鈴木奈々(29)もふだんから「通勤電車の中で『涙活』している」と会見で語っていた。

 

おしゃべり、日光浴、スキンシップ、そして涙を流すこと……ストレスオフな生活を目指すために効果的なこれらの活動は、一見カンタンそうなものばかりだが……。

 

「近年はスマホに代表されるデジタル中心の生活が主流。ですからセロトニン、オキシトシンを活性化させる生活環境が減少し、ますますストレスが解消されにくい時代になってきているんです」(有田さん・以下同)

 

スマホを手にしたことによって、インスタやフェイスブックなどのSNS、さらにLINEなどを使ってカンタンに友人や家族と連絡が取れるようにもなったがーー。

 

「デジタル社会で生まれたものは便利ないっぽうで、人と人とが直接触れ合う機会を減らしてしまう。いつのまにか、心にストレスがたまってしまうんです」

 

デジタルに依存する生活を断ち切るために、有田さんは「寝る直前までのスマホいじりをやめること」を提案する。

 

「帰宅後は家族とおしゃべりをしたり、触れ合うことがいちばん大事です。一緒に食事をする、子どもと一緒にお風呂に入る……。LINEやメールで会話を済ませてしまうのもあまりよくありませんね。できるだけ生声で会話をする電話にしたほうがいいでしょう。長電話でもいいんです。おしゃべりだって、ちゃんとした“リズム運動”ですから」

 

機械と向き合うより、人と向き合うことがいちばんのストレス解消法。さっそく今日から実行して、ストレスオフ生活をはじめよう!

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