さる11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで、明治安田生命が「夫婦のへそくり額」についての調査を発表。妻の平均額は118万7,775円だった。じつは同じころ、本誌も全国の30〜50代の主婦300人を対象に、同じような調査をしていた。そこで明らかになったへそくり額は……平均、160万515円!
明治安田生命広報部に聞いてみると「私どもの調査は20代も含めていますので。30代以降だけなら平均額はもっとあがります」。なるほど、どちらの調査でも、30代以上の主婦は100万円を軽く超えるへそくりを貯めている、という結果に。本誌調査では「500万円以上」が32人、最高額は3,000万円!節約アドバイザーの和田由貴さんに感想を聞いた。
「へそくりが100万円、200万円というのは、いまや普通なのかもしれません。病気になったりとか、ご主人がリストラにあったりとか、突然、何が起きるかわからない時代です。半年くらいは食べていける額を貯めておかないと、不安ですよね。その意味では、へそくりといっても『貯蓄』に近い性質といえるでしょう」
たしかにへそくりの目的について聞くと、「いざというときの備え」という回答が「自分の好きなものを買うため」の2倍以上の数字となった。でもやっぱりへそくりならば、自分がぜいたくをするために使いたいもの。そこで本誌は「『へそくり』で買った、いちばん高いもの」についても調査した。
へそくりで自分に何か「ご褒美」を買ったことがある、と回答したのは、300人中105人。多かったのはアクセサリー類やバッグ。また、旅行やコンサートなど、形に残らないものを答えた人が目立った。さらには、差し歯、審美歯科代、レーシック代など、医療関係の出費も。こっそり貯めたおカネだけに、目立つモノを買えない?
105人の「ご褒美」の平均額は、30万5,129円。最高額は850万円で、美容と補整下着につぎ込んだとのこと。ちなみにこの人、現在でも150万円ほどのへそくりがあるという。
主婦の懐ろ事情に詳しい、ノンフィクションライターの杉浦由美子さんは言う。
「へそくりは、主婦のガス抜きになるんです。旦那さんがストレスを持ち込んできても『私にはこれだけへそくりがある』という理由で、不満も減ります。へそくりでこっそりぜいたくして、奥さんとして元気で、きれいでいられれば、旦那さんにとってもうれしいことなんじゃないでしょうか」
使い道が決まっていてもいなくても、へそくりはほどほどに!