「知育玩具は昔からありましたが、現在は『知育』についての考え方が進歩しています」

 

そう話すのは、教育のスペシャリストとして第一線で活躍する、東京学芸大学教授の岩立京子さん。面白いだけでなく、子供たちを賢くしてくれるおもちゃとして知育玩具が今、大人気! そこで、知育玩具が、子供にどのような影響を与えるのか? 岩立さんに聞いた。

 

「以前は、学習を助けるための『知識』中心に教えるものが多かったのですが、それだけではなく、人とのコミュニケーション能力を育てたり、体を動かしたりといったことも含めて『知育』を考えるようになりました。この知育が、子供の生きる力を育てます」

 

ここで重要になるのが、大人、すなわち親の存在。

 

「もちろん、玩具を選ぶのは親ですから、関わりがあるのは当然と思うかもしれません。しかし、ただ厳選したおもちゃを与えればいいというわけでなく、いっしょに遊ぶ、見守るということが大事なんです」

 

それでは、何歳くらいまでいっしょに遊べばいいのか。

 

「とくに、0歳から小学2年生くらいまでは、遊んでいる子供の傍らで、親もいっしょに遊ぶこと。また共感することで、子供は自分が認められていると感じ、安心して楽しめるようになるのです。この安心感こそ、次の遊びを促し、好奇心を刺激します」

 

子供が興味を示すおもちゃをいっしょに楽しめれば、それこそがその子にとって“最高の知育玩具”になるのだ。

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