年末年始、生活習慣の乱れ改善「1週間チェックシート」
年末年始の休みは、生活習慣を見直すいい機会。自律神経研究の第一人者、順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に、自律神経をアップさせる7項目を教えてもらった。「この年末年始の間に、1日1テーマずつ実践していけば、7日後には心身ともにスッキリ若返っているはず」(小林先生)
●呼吸 思う存分ため息をつきましょう。長く息を吐くと肺の”圧受容体”というセンサーが働き、副交感神経が活発化、心身をリラックスさせます。「鼻から4秒吸って、口から8秒吐く」呼吸法はさらに効果的。こまめに深呼吸をすると、なおいいですね。
●朝食 朝ご飯を食べなければ時計遺伝子が働かず、自律神経も乱れます。きちんと食べるようにしましょう。ポイントは、前日の夕食から9時間以上あけること。また、ヨーグルトなどの乳酸菌や、野菜や海藻に含まれる食物繊維をとれば、副交感神経はさらにアップします。
●運動 1日30分のウォーキングと、ふだんから階段を使い電車の中でも座らないようにする。これだけで十分です。
●片づけ 余計なイライラをなくすため1日10分、部屋を片づけて不要なものは捨てる習慣を身につけましょう。人づきあいも同様。携帯の電話帳は整理して、人間関係も見直しましょう。自律神経の乱れは”伝染”するので、不平不満ばかり言う”交感神経過剰タイプ”とのお付き合いは、ほどほどに。
●入浴 夜、39〜40度のぬるめのお湯に15分、がもっとも自律神経にいい入浴法。その際、「の」の字を描くようにおへその周りをマッサージすると、腸のぜん動運動が刺激され、さらに副交感神経の働きは活発になります。
●日記 この1年間、嫌なこともたくさんあったでしょうが、それらをあえて10個書き出してみてください。その次は、よかったことも10個書き出して。こうすることで「悪いことばかりじゃなかったな」と、穏やかな気持ちになれ、自律神経も安定します。
●睡眠 1日頑張った細胞を修復させるため、睡眠時間は6時間以上とるように。熟睡するためには、寝る前に興奮しないこと。パソコンや携帯の強い光は、交感神経を刺激させます。また、友達との長電話も、感情を高ぶらせるので避けたほうがよいでしょう。