健康食品×薬「飲んだら飲むな」の組み合わせ その1
新年会も一段落。サプリなどの健康食品にお世話になった方も多いはず。しかし「体にいいと思って口にする健康食品ですが、飲み合わせによって、薬が効かなかったり、効きすぎたり、また思わぬ副作用がでることも……」と話すのは『医療情報研究所』の薬剤師・堀美智子さん。健康食品と薬の「飲んだら飲むな」という飲み合わせを教えてもらった。
●ウコン、シジミエキス
「ウコンやシジミ製品のなかには鉄分を多く含んだものがあります。貧血薬や滋養強壮保健薬で、鉄をプラスしたものなどと同時に飲むのは要注意。鉄の過剰摂取になり、とくに肝機能障害のある人は症状を悪化させる可能性があります」
●クロレラ、青汁
問題はどちらにも含まれているビタミンK。「本来、ビタミンKは血液が固まる際に重要なもの。そこでビタミンKの働きを抑えて血液を固まりにくくし、脳溢血などを予防する薬があります。せっかくそれらの薬を飲んでいるのに、青汁やクロレラと併用すると効果が弱くなってしまいます」
●セイヨウオトギリソウ
気持ちを明るくするとされるハーブだが「強心薬や気管支拡張薬など、広範囲の薬を早く分解・解毒してしまい、薬の作用を弱めてしまうことがあります」経口避妊薬といっしょに飲むと、避妊効果がなくなることも。
●眠気防止飲料
「カフェインの含まれる量が多いのが特徴。カフェインは薬でいうと、キサンチン系成分と呼ばれるものに入ります。同じ作用を持つ成分の薬と併用すると、不眠やイライラ、頭痛、吐き気などを催すことがあります」。せき止め薬、乗り物酔い予防薬、強心薬など市販薬にも含まれるので要注意。