昨年放送された民放連続ドラマで、視聴率ナンバーワンを獲得した『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系・木曜21時〜)。10月から始まった第2シリーズも、この秋の連続ドラマで唯一平均視聴率が20%超えの大ヒットとなっている。
怪しい医師紹介所に所属する、フリーランスの外科医・大門未知子の決めゼリフは「いたしません」「私、失敗しないので」。一流の腕を持つ型破りな主人公・大門を演じる米倉涼子さん(38)に話を聞いた。
「今回の『ドクターX』は、キャストも増え、舞台も違う。前作とはガラッと色が変わっているので、新しいドラマとして見てほしいですね」
今作には、藤木直人や三田佳子、西田敏行らが新キャストとして参加。手術シーンやセリフも前作よりも難解になっている。
「前作の再放送を見て、『これを言うの、ものすごく大変だったな』って思うようなセリフがさらに難しくなっているし、ドラマに出てくる手術の過程もより複雑になっているんです。ひとつずつイラストや映像で見ないと理解ができないので、もう少しやさしくしてほしいな、というのはあります(笑)」
米倉さんは、どんなに複雑な病気や手術でも、理解し納得したうえで撮影に挑んでいる。手術シーンはドラマの大きな見どころだが、前作、今作ともに、手術シーンを撮影するとチームの距離感がグッと縮まるという。
「本当の手術をしているわけではないのに、撮影するたびにスキルが上がっている気がしてくるんです。出演者の間でだけ『なんか、よかったよね』なんてわかり合うんですけど(笑)。ただ、手術シーンをやっていると、メスなどが体の中に入っていけば、術後に痛みが出るのは当たり前のことだなって思います。それと同時に、メスを入れることで病気が治ったり、生きることにつながる。改めて医師ってすごいなと感じています」
健康でいることの大切さも痛感しているという米倉さん。体を冷さないように、お湯を飲むようにしているほか、出演者を巻き込んで、スタジオの廊下でラジオ体操をすることもあるそうだ。
「それと、私も共演者の内田有紀ちゃんも昔バレエを習っていたことがあって、いろいろ話しながら、一緒に同じストレッチをしています」