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「私の生徒さんがご主人の鼻づまりからくるいびきに悩んでいたことから、私が考案したのが鼻ヨガです。いびきばかりか、嗅覚もよくなったと大層喜ばれました」

 

そう話すのは、神戸を拠点に大阪や東京などでも教室を開き、ヨガの普及に努める山本正子先生。いま話題の鼻ヨガは、鼻炎やちくのう症、いびきが改善されたり、冷え性や頭痛が解消、そして子どもの集中力まで上がったという声が続々と寄せられている。

 

「鼻がつまっていると鼻腔を通る空気の流れが悪くなり、無意識に口呼吸になってしまいます。すると雑菌を全て吸い込んでしまい、頭痛、いびきや睡眠障害に。子どものポカンと開いた口もここに原因があります。生活の質を上げるためにも鼻で呼吸することは大切です」

 

鼻ヨガとは、足首を回したり仙骨をほぐすなど、首や鼻と密接な部位を動かすこと。それにより体温が上がり、代謝がアップし、鼻だけでなく骨盤のゆがみも整い、体全体の機能を回復させていくことにもつながると、相乗効果がいっぱいなのだ。そんな、鼻ヨガのポーズを紹介。

 

【1】足首回し

1.まずは足指の間に手指を入れる。2.両足首を前回り、後ろ回りにそれぞれゆっくりと大きく10回、回す(左右の足首をそれぞれ回す)。

 

【2】イチローのポーズ

1.足をしっかり開き、両手をひざの上におき、そこから深くお尻を下げていく。2.ゆっくりと顔を右側へ向ける。3.さらにゆっくり息を吐き、左肩を前に倒しながら右後方を向く。息を吸いながら元の位置へ戻る。反対側も行う。左右3セット繰り返す。

 

【3】片足バッタのポーズ

1.手のひらを上向きにし、手を軽くにぎり腕を体の前でくっつける。2.にぎった手は床につけ、うつぶせポーズをとり、おでこを床につける。3.息を吐きながら片足を45度に上げて5〜10秒間キープする。ひざをまっすぐに伸ばし、アキレス腱を伸ばすよう意識する。自然に元のポーズに戻す。4.反対側の足も行い、各1回ずつ。上がりにくいほうの回数を1回増やす。

 

【4】うさぎのポーズ

1.頭のてっぺん(百会のツボ)を床につける。そのまま両腕を背中の後ろで組み、うさぎの耳のように腕を真上に上げながらゆっくり吐息を吐く。腕を床に戻す。呼吸はできる長さで鼻で吐いて鼻で吸う。3セット行う。2.1ができるようになったら、ひざとおでこの間隔を狭くしてみる。頸椎を伸ばせば伸ばすほど首のゆがみも整う。

 

【5】仙骨ほぐし

1.あおむけに寝る。両手のひらを床につけて両足を90度に上げ、アキレス腱を伸ばす。2.両足をそろえたまま、仙骨を意識しながら時計回り、逆回りに小さく回す。3回繰り返す(誰かに回してもらうとより仙骨にアプローチできる)。

 

【6】ツボ刺激

「鼻通」小鼻の横と目頭をタテに結んだ線の中間に位置する。指の腹で頬骨の下から上に押し上げるように強く2〜3秒刺激する。

「迎香」小鼻の左右それぞれもっとも広がったところのくぼみに位置する。小鼻の横を頬骨にひっかけて広げるように2〜3秒押す。

 

ヨガで足首や仙骨など鼻に密接な部分を動かせば、鼻づまりと同時に体全体の機能がよくなるから一石二鳥です!

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