37個の数字から好きな数字を7個選ぶ「ロト7」。3月13日の抽選で、ちょうど第100回の節目を迎えた。専門誌『ロト・ナンバーズ「超」的中法』編集長の石川修さんが言うのは「100回の歴史を振り返ると、『ロト7不思議』というべき現象が起きている」ということ。
なかでも、注目されているナゾを追った。それは、〈鎌倉街道沿いから1等が7本、集中している〉という事実。首都圏に「1等続出エリア」があったのだ。
鎌倉街道とは、鎌倉時代に往来に使われた古道の総称。1等が集中しているのは、そのなかで鎌倉から群馬県へと通じている「上の道」だ。鎌倉幕府打倒のため、武将・新田義貞が群馬から駆け上がった道として知られる。
「1等8億円が『東村山プラザチャンスセンター』『小平ダイエーチャンスセンター』で続けて出たとき、近くに新田義貞を祀った『将軍塚』というパワースポットがあることが話題に。新田義貞の出世街道である鎌倉街道が8億の道と評判になったんです」(石川さん)
それから1年の間に、鎌倉街道沿いの府中、西国分寺、南大沢、古淵と、立て続けに1等当せんが出ている。これに第15回で1等を出した深谷も加えて、いまや鎌倉街道一帯はロト7「億の道」と化しているのだ。本誌はこれらの売り場に行ってみた。まずは最初に8億円が出た東京都「東村山プラザチャンスセンター」。
「ここから『将軍塚』までは、車で10分程度。そのパワーのおかげか、’14年年末ジャンボでも100万円が4本出ました。好調を維持しています」(森田重人店長)
東京都「小平ダイエーチャンスセンター」で8億円を当てたのは、70代の男性だったという。
「購入日は夏の終わり。売り場にくる道すがら、セミの抜け殻を供養したら、大当たりだったと聞いています。販売員の間では『セミの恩返し』と評判に」(石関敏之店長)
現在、「鎌倉街道」の通称で呼ばれているのは、府中市と町田市を結ぶ都道18号。京王相模原線「南大沢駅前チャンスセンター」には、8億円を当てた本人が直接、やってきたそう。
「サラリーマン風の男性が、抽せん日からしばらくして『当たったよ』と。近くの会社にお勤めで、月に何回かロトを買っている方でした」(販売担当・佐藤吉之さん)
神奈川県「相模原イオンチャンスセンター」は、JR横浜線古淵駅の近く。数字選択式くじに強い売り場として以前から評判だ。
「先日も、ロト6で100万円当てた男性が報告に。当てている方は本当に研究熱心です」(菅野正夫店長)
埼玉県「深谷駅前チャンスセンター」は’79年オープンの老舗売り場だ。
「以前、お客さんが忘れたお守りを金庫で保管していたら、億が出たことがあるんです。今回は販売員の娘さんが結婚し、その弟が大学に合格と、おめでた続きで。何かあるぞと思っていたら、ロト7で1等(笑)」(有田正昭店長)
こうしたエピソードを受けて、石川編集長が語る。
「まだどの売場も、ツキが持続しているのがわかります。これからも、鎌倉街道周辺の売り場に期待ですね」