「ビタミンCを大量にとっても風邪は治らない」と専門家

くしゃみが、席が、鼻水が、いつまでも止まらない原因。それは、あなたが昔から知っている風邪の常識が間違っているからかも!? そこで、筑波大学附属病院の加藤士郎教授に、新たな風邪の常識を語ってもらいました。これで今年の冬は快適に過ごしましょう!

ビタミンCが風邪に効くと唱えたのはノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士です。もちろんビタミンCは体には必要な栄養素ですが、大量に摂取すれば風邪が治るという確かなデータはありません。むしろビタミンCの大量摂取は尿路結石になることもあります。

偏食をしない限り、毎日の食事の野菜や果物でビタミンCは摂取できます。過剰な摂取は避けましょう。

風邪のときには、体を冷やすようなトマト、ほうれん草、白菜、そば、きゅうり、なす、セロリ、貝類などは控えたい食材です。また香辛料であるカレー粉、わさび、辛子も刺激が強く、喉の粘膜を傷つけることがあるので避けること。

患者さんの中には昔からの風邪の言い伝えを信じている方もいます。もちろん有効なものも多いのですが、全てが正しいとは限りません。医学が進歩した現在、治療法などもかわっているのです。

 

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