インフルエンザを防ぐ「副交感神経の衰え」チェックリスト
副交感神経とは呼吸や内臓の機能を司る自律神経の一種。体をアクティブな状態にする交感神経とは逆にリラックスさせる役割を持ち、「余裕・安心」な精神状態のときに活性化するものだ。順天堂大学医学部の“自律神経のスペシャリスト”小林弘幸教授によると、この副交感神経の働きが衰えると、体の抵抗力が弱まり、風邪やインフルエンザ、癌の発症に繋がるという。
「サインのない病気はありません。副交感神経の衰えは、どこかがひどく痛むというより『何かヘン』という症状で現れます」と小林教授は指摘する。交感神経の働きばかりが過剰になるため、血行不良による冷えやめまい、興奮状態が冷めないための不安感や不眠などが主な症状。そのほか、副交感神経の支配下にある胃の働きが悪くなったり、便秘による肥満も挙げられる。以下に挙げた「副交感神経チェックリスト」はあくまで目安だが、あまりに当てはまるようなら注意を!
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夜、横になっても寝付きが悪い
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家事や仕事にやりがいをかんじられない
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食欲がない、もしくは必要以上に食べ過ぎてしまう
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胃もたれしやすい
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思いつめやすく、不安感に襲われやすい
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疲れが抜けない
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ストレスがあると、気持ちが切り替えられない
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手足が冷えやすい
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体重が増えやすい
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肩こり、めまいがある
YESが8個以上ある方は、副交感神経の働きが鈍くなっているかもしれないとのこと。改善方法のキーワードは「ゆっくり」。普段から呼吸をゆっくりするように意識し、怒らず、あせったときほど、ゆっくり話しゆっくり動くことが重要。余裕も持って朝食をしっかりとり、足裏マッサージやウオーキングをすることで副交感神経を働かせよう!