「読者の方も、ここで語っている私も、人間誰しもイタイ部分はあるんです。ただそれがしょっちゅう表に出ている人が、イタイ女といわれるのでしょう」
こう語るのは、エッセイストで“負け女研究家”の犬山紙子さん。彼女に、イタイ女の定義とは何か?分類してもらった。
「男は『対・異性』ですが、女の場合は『対・同性』。つまり、女同士の張り合いがイタさにつながっている気がします」
【スピーカー女】
もっともわかりやすいタイプ。自分、他人にかかわらず、とにかく秘密が守れない人。聞いてもいない過去を話し始めるのはもちろん、彼氏との夜の話をぶちまけることも。人の秘密も自分のネタとして周囲に提供してしまうので、このタイプにうっかり秘密を打ち明けてしまうと大ヤケドする。
【マウンティング女】
動物同士の「マウント行為」を女同士で実践する人。あからさまな言動はさすがにひんしゅくをかうため「好意」を大義名分にしつつ「私のほうが上」とアピール。女子会の後などに「なんかモヤッとするな」と思ったら、マウンティングされた証し。
【巻き込み女】
「イタさ」の分岐点でもある「周囲を巻き込む」タイプの人。こと恋愛やモテにかんするシチュエーション下で多く発見される。男女の恋愛の基本は1対1であることを忘れ、自分が主役でありたいがために周囲を巻き込んだり、無差別ぶりっ子を仕掛けてくる。邪魔。
【現役執着女】
いくつになっても自分が「メス」であることを誇示したいタイプの人。本人はイケてるつもりでも、周囲からは往々にして「勘違い」と冷ややかな目で見られている。既婚者の場合、ときに婚外恋愛も自慢のネタに。「夫に愛されていないのでは?」というツッコミは届かない。
もしも、こんなイタイ女に遭遇したら?
「距離をおくのがいちばんです。イタイ女は、相手が餌食にできるかどうかを見極めているもの。相手が仕掛けてきても、チヤホヤしてくれないとわかれば、次の餌食を求めて去っていきますから」(犬山さん)