夏のボーナスが支給されるこの時期、家電製品の買い替えを検討中の家庭も多いはず。「どれを買おう」とお悩みで、同じジャンルの製品で迷っている人も多いのでは。たとえば、洗濯機なら「縦型」と「ドラム式」。そこで、身近な家電製品の選びのポイントを、「家電コンシェルジュ」の神原サリーさんに聞いた。

 

【「洗濯機」縦型 vs. ドラム式】

昔ながらの縦型洗濯機は、洗濯槽の中にたっぷりの水を入れて洗うことから、水道代がかかるのがネックだった。しかし最新機種は大きく進化を遂げた、と神原さんは話す。

 

「洗濯槽にためる水は少なめにし、上からシャワーをかけながら洗濯することで、ムダがなくなりました。もともと、縦型は汚れ落ちがいい点がメリットでしたが、節水性が上り、今、高く評価されています」

 

一方、ドラム式は、もともと少ない水で洗濯できるのが持ち味で、この点ではまだ縦型をしのいでいる。汚れ落ちは縦型に劣るといわれていたが、衣類を温めて汚れを落とすなど、各社独自に新機能を搭載して克服。欠点は価格が10万円台後半からと、高額なこと。それでも、ドラム式を選ぶメリットは?

 

「日ごろ、乾燥機能をよく使う人なら、買いでしょう。縦型とドラム式とでは乾燥方式が違い、縦型では電気代がとても高くつきます。ドラム式の乾燥は、レベルが高いうえ、電気代も安くすむ。タオルなら、おろしたてのようなフワフワの状態に仕上がりますよ」

 

【「掃除機」コードレススティック vs. ロボット】

最近、用途に合わせて掃除機の2台持ちをする家庭が増えている。そこで、神原さんが「買い増し」の対象として挙げるのが、この2つ。

 

「仕事で留守にすることが多い家庭なら、平日はロボット掃除機でお手軽に掃除し、週末はふつうの掃除機でみっちりお掃除。小さなお子さんのいる家庭なら、食べ物をこぼしたときでも、さっと掃除できるコードレススティックが便利でしょう」

 

【「ジューサー・ミキサー」スロージューサー vs. ミキサー・ブレンダー】

最近、注目を浴びている「スロージューサー」。ミキサーやブレンダーが1分間で1万〜2万回転と高速なのに対し、こちらは数十回転とかなり低速。モーター熱で温度が上がらないので、栄養素が壊れにくいといわれている。

 

「ジュースと搾りかすが分かれて出てくるので、口当たりと味は抜群にいい。野菜が苦手なお子さんでも、飲みやすいです。病中・病後の方にも、胃腸に負担がかからないので、いいでしょうね。繊維質を一緒にとれる野菜スムージーを飲みたいという人は、ミキサーやブレンダーを選びましょう」

 

【「オーブン」オーブンレンジ vs. コンベクションオーブン】

「コンベクションオーブン」とは、ファンで内部の熱を循環させて加熱するオーブンのこと。昨年から、ぐんと製品の幅も広がり、1万円未満のものも登場している。

 

「高機能なオーブンレンジを持っているけど、あまり活用できていない、という人は、コンベクションオーブンへの買い替えを検討しては。小ぶりな分、高温になるのが早く、外側がカリッと、内側はジューシーに焼けて、時短でおいしく調理できます。レンジ機能がないのがマイナス要素ですが、シンプルな電子レンジ+コンベクションオーブンという選択肢もあります」

 

価格が高くても、いろいろな機能を駆使して料理を楽しみたい!という人は、やはりオーブンレンジを。

じっくり悩んで、納得のいく買い物を!

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