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公衆トイレの洋式便座に座れるか?これまで何度もインターネット掲示板などで議論されてきた“永遠のテーマ”だったが、ついに結論が出るのかもしれない。「紫外線による殺菌装置をつけることによって、十数秒で便座の細菌をゼロにする」という待望の便座が開発されたのだ。

 

この便座を開発したのは都内在住の木村沙織さん(28)。大手旅行会社のコンサルタント部門を辞め、この春『Sanzui』という株式会社を設立したという。殺菌便座開発のきっかけは、もちろん彼女自身が“公衆トイレに座れない派”だったからだ。

 

「どうしても、他人のお尻が直に触れた便座に座れなくて……。外出時にトイレに行きたくなっても帰宅まで我慢するか、和式のトイレを探してきました。でも、それってすごく大変ですよね。いつも、何とかならないかと考えていました」

 

そこで思いついたのが、便座と接するフタに「LED殺菌灯」を取り付けるというもの。フタを閉じると殺菌灯が点灯し、様々な細菌を死滅させる。もともと研究や発明が大好きだった木村さん。構想を機器開発メーカーに相談し、プロトタイプの完成に至ったという。「新しいことを考えているとワクワクしてくるんですよね。これからは大手衛生機器メーカーにこの装置の取り付けを提案していきたい。日本のトイレは世界一といわれているので、外国人の方にも驚いてもらえると思います。東京オリンピックを前に、来日するいろんな国の方にも使ってもらいたいです」

 

夢は「全ての公共施設や公衆トイレをこの殺菌灯が輝く『洋式便器における便座殺菌装置』にすること」だという木村さん。昨年秋には、すでに実用新案も取得済み(登録3193623号)。採用される日も、そう遠くないかもしれない。

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