「ハーブを使うだけで、お料理のクオリティが一気に上がった気がしますよね。でも、スーパーで小分けのハーブを買ってくるなんて、もったいなさすぎです!」
そう熱く語るのは、ガーデニングカウンセラーの岡井路子さん。
「ハーブは春〜初夏が春植えの時期で、気温25度以上で生育が一気に速まるため、2週間ほどでどんどん収穫できます。自宅でとれたものは香りが全然、違いますし、何よりタダです(笑)」(岡井さん・以下同)
そもそも、ハーブは雑草。生命力が強く、乾燥に強いものが多いので、水やりも難しくない。“何を育てても枯れる”という人は、次の“ド基本”を守っていないからなのだ。
■苗を植え替えて育てる
「種から育てるのは時間もかかり、収穫前に飽きてしまいがち。苗ならすぐに育つので、失敗も減ります。ただし、買ってきたビニールポットのままで育てると、根が育たずに枯れてしまうので、必ず植え替えましょう」
■水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと
「基本的な水やりを間違えている人が多いです。『お薬を飲んだ残りの水を毎日あげています』と言った方もいましたが、最悪のやり方です(笑)。水やりの基本は『土の表面が乾いてからたっぷりと』。乾く前にやると、土の中が湿り続けて根が腐ってしまいます。土の表面が完全に乾いていたら、鉢の底から流れ出るまで水をやる。これは徹底してください」
■日当たり&風通しをキープ
直射日光が当たらなくても、明るい光の差す場所ならたいていのハーブは育つが……。
「風通しが悪い場所を嫌います。地面の近くは空気の流れが滞りがちなので、ベランダなら室外機の上など高さのあるところに置いて。また、直射日光が当たりすぎると葉焼けを起こすことも。置いてすぐは毎日、様子を見て、必要があれば場所を変えましょう」
■収穫は茎ごと“摘心”
「葉をちぎるのではなく、節の上から茎を切ると、そこからさらに増えるものが多いです。また、花をつけると収穫が終わるものがほとんどなので、花がつく前にどんどん切り、長く収穫しましょう」
狭いベランダなら、相性のいいハーブを寄せ植えにすればいい。100円ちょっとで買える苗から、どんどん増やして楽しもう!