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夏の料理に欠かせないハーブ。でも、スーパーで売られている少量パックはすご〜く割高で、家で育てたほうが絶対おトク! ハーブの栽培は、実は超簡単。枯らしてしまう人は「基本」を守っていないだけ。100円ちょっとで買える苗から、どんどん増やして楽しもう!

 

「ハーブを使うだけで、お料理のクオリティが一気に上がった気がしますよね。でも、スーパーで小分けのハーブを買ってくるなんて、もったいなさすぎです!」

 

そう熱く語るのは、ガーデニングカウンセラーの岡井路子さん。

 

「ハーブは春〜初夏が春植えの時期で、気温25度以上で生育が一気に速まるため、2週間ほどでどんどん収穫できます。自宅でとれたものは香りが全然、違いますし、何よりタダです(笑)」(岡井さん)

 

そもそも、ハーブは雑草。生命力が強く、乾燥に強いものが多いので、水やりも難しくない。“何を育てても枯れる”という人は、次の“基本”を守っていないからなのだ。そこで岡井さんが「枯らさないための4大基本テク」を伝授。

 

■ビニールポットのままはNG! ひと回り大きな鉢に植え替える

 

小さなビニールポットの中では根づまりを起こすので、必ず植え替えて。鉢は、穴を開けられるものならなんでもいい。缶詰やアルミのバケツなどの底に、キリで5カ所ほど穴を開けて使用。水受けのトレイもどんなものでもOK。

 

■水やりの基本は必ず守る!“土の表面が乾いてから鉢の下から出るまで”

 

“毎日少しずつ水やり”は枯れる原因No.1! 土が乾く前に水をやると、根が腐って枯れてしまう。土の表面が乾いてから、鉢の下部から水が流れ出すまでたっぷりとあげよう。間隔は日当たりによって変わるので、よく観察を。

 

■2〜3日のおでかけのときは水を張った深めトレイにIN!

 

数日、家を空けるときは深めのトレイに水を張って鉢ごとつけておけば大丈夫。水は鉢の3分の1の高さまで。岡井さんが愛用しているのはIKEAのキッズ用収納ボックス「トロファスト」。植え替え用のトレイとしても使え、室外機の上にも2個置けるサイズ。

 

■風の通らない場所は枯れるモト。ベランダなら室外機の上がベスト

 

ハーブは湿気を嫌うものが多い。基本的には屋外で、できるだけ風通しのよい環境で育てよう。風は高い位置のほうがよく通るので、ベランダなら室外機やラックの上など、高さのある場所に置くよう心がけて。

 

次に岡井さんが、おうちハーブの「よくあるトラブル」について答えてくれた。

 

【Q】なんだか枯れて元気がない……水が足りない? 水のやりすぎ?

 

「初心者の失敗要因のNo.1が水やり。水が足りなければ『水枯れ』します。水のやりすぎや、受け皿に水がたまっているままだと、根が腐る『根腐れ』を起こします。枯れたら、復活は不可能。基本の水のやり方を守り、異変があれば改めましょう」

 

【Q】虫がついた! 捨てるしかない!?

 

「ハーブは病害虫が発生しにくいので怖がることはありませんが、それでもアブラムシなどがつくことはあります。水やり時に葉の表と裏を確認して、虫がいたら殺虫剤を使いましょう。お酢など、食品を使ったものがおススメです」

【Q】育ちすぎてわさわさに。どうすれば!?

 

「放っておくと花がついて収穫できなくなったり、硬くなったりするので、どんどん収穫しましょう。乾燥ハーブにしたり、ペーストにしたりすればOK。ミントやバジルなどは1枝切って水に差しておくと、根が生えてきます。これを植え替えればもう1鉢できますよ!」

 

ハーブ栽培の「基本」を守り、今度は絶対枯らさないよう再チャレンジしてみてはいかが。

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