「最近、どうもついてない」と感じている人にぴったりの、夢の“引き寄せ”方法を発見。やり方はなんと“願いがかなう前に、祝ってしまう”こと。そんな驚きの法則を、あなたも試してみませんか?
「日本人には昔から1年間の農作業や秋の豊作を願って、前もって祝う風習がありました。今も続いているお花見や盆踊りは、豊作を祈って行う日本古来の予祝行事の1つなんです。先に喜び、先に祝うことで、その現実を引き寄せる。それを予祝(よしゅく)といいます」
そう教えてくれたのは、『前祝いの法則』(フォレスト出版/大嶋啓介氏との共著)の著者で、心理カウンセラーのひすいこたろうさん。’20年の東京五輪で、日本の文化や精神も今以上に世界的に注目されていく。そんな今だからこそ、ひすいさんは古代日本人がやっていた引き寄せの法則「予祝」を現代に合った形でブラッシュアップして、多くの人に広めたいと考えている。
「予祝の基本は、今の心の状態に◯をつける行為なんです。今◯がなければ、未来も◯はありません。今の自分に対して不平不満ばかりを抱いているなら、未来も自分に足りないことを嘆いているでしょう。幸せになるためには、今満たされていることに目を向ければいいという簡単な原理なんです」(ひすいさん・以下同)
とはいえ、現代社会で生きる私たちは日々雑事に追われ、立ち止まって考える機会はなかなかない。ひすいさんによると、人間は意識しないともともとネガティブに考えやすい生物なんだとか……。
「人類は生き延びるために警戒と心配をして進化してきました。放っておくと、人間は心配ばかりして人生を終えてしまうのです。あるアメリカの研究では、人間は1日平均6万回もの考え事をしているそうです。6万回もの心配事のなか、1割でいいから今満たされていることに目を向ければ、人生は大きく変わります」
そこで、読者の悩みによく効く「前祝い」の儀式のやり方をひすいさんが教えてくれた。
■“夫の昇進”を前祝い。夫に感謝し、“ダメなところ”を許そう!
まずは「給料が上がればこれも買えるし、ここにも遊びに行ける」など具体的な望みをピックアップして、家族全員の幸せを想像する。また、夫に日ごろから感謝を伝え、たとえ夫が悪くても寛容な心で許すことも大切。夫は家族のために頑張るようになり、仕事のやる気もUP!
■“息子の結婚”を前祝い。「いてくれてありがとう」と伝えよう!
息子がどんな結婚生活を送って、どんな孫が生まれてくるのか、具体的にワクワク想像することが大切。ガミガミと「いい年なんだから早く結婚しなさい!」なんて急かさないこと。「あなたがいてくれるだけでありがたいけど、もっとハッピーになってほしい」と接すること。
意識的に今満たされていることを喜ぶ機会を持つこと。それが幸せになる第一歩。ただ、幸せになるにも練習が必要だそう。
「今日よかったな、幸せだったなと思ったことを、1日3つ書き出してみましょう。ランチがおいしかった、快晴で爽やかな気候だったなど、ほんのささやかなことでもいいんです。それを2週間続けるだけで、かなり気持ちが変わってくるんですよ」