「毎年、前祭山鉾巡行の日はここが祭りの仮設舞台になるため、売り場はお休み。まさに祇園祭とともにある売り場です」
そう話すのは京都府「四条新京極前チャンスセンター」の店長・日比隆司さん。京都・祇園祭は八坂神社の祭礼だが、この売り場の土地の地主は、その八坂神社。初めての億が出た’05年サマー3億円は、なんと祇園祭の期間に売ったくじから出たという。その後も何度も大当たりが出ている。
「’15年春爛漫くじで1億円に当せんをした老夫婦が『当たったんやて』『ふ~ん』という、いかにも年輪を経た夫婦らしい会話をしていたのが印象的でした」(日比店長)
今年も1等・前後賞合わせて5億円のハロウィンジャンボが発売中(10月23日まで。売り切れ終了あり)。ハロウィンと言えばお祭り。そこで本誌では、全国の売り場を徹底調査。すると「祭りパワーが億を呼んだ売り場」が全国にあることを発見した。
東京下町の浅草三社祭の神輿が店頭を練り歩くのは、東京都「浅草第一屋ビル宝くじセンター」。
「お祭りの最終日はみなさん、神輿を見たその福にあやかろうと、宝くじを買っていかれます」(販売担当・瀧沢晴幸さん)
じつはここも初めて出た億が、三社祭の最中に売った’00年ドリームジャンボ3億円×2本というから、祭りの御利益には驚きだ。
沖縄県最大の伝統行事といわれる那覇大綱挽まつり。世界最大のわら綱を1万人以上の参加者が引く綱引きが行われる、その交差点のそばにあるのが、’12年ドリームで1等1億円が出ている沖縄県「パレットくもじチャンスセンター」。
「綱引きに参加すると願い事がかなうとされ、売り場は参加した人で大混乱。なかに100万円を当てた方もいるそうです」(小峰喜雄店長)
最後は愛知県「ふじや酒店」。これまで必勝祈願に訪れた五輪選手が合計14個の金メダルを取っていることから、「金メダル神社」の異名を持つ地元の八ツ屋明神社の神輿が、毎年秋祭りに店頭を通る。
「田舎の小さな酒店からこれまでにジャンボ1等3本。この奇跡は八ツ屋明神社に祈願しているおかげと信じています。お神輿といっしょに子どもの獅子舞も練り歩くんですが、いつもかんでもらってます」(店主・服部啓子さん)
お祭りパワーは本当に絶大。この時期、日本全国で秋祭りが開かれている。ぜひそのにぎわいに触れてから、ハロウィンジャンボにトライしてみてはいかがだろうか。