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あなたが少し考え方を改めるだけで、ちょっと習慣を変えてみるだけで、貯蓄のスピードが劇的に早くなるかもしれない。200人以上の億万長者に会い、ベストセラー『お金持ちの教科書』などを著書に持つ経済評論家の加谷珪一さんは、“お金持ち”には共通する習慣があると話す。

 

「いままで数多くの“お金持ち”を見てきましたが、彼・彼女らには共通点が多くありました。そのひとつが、買い物や時間を使うといった日常の習慣を『消費』なのか、『投資』なのかで分類していること。『~が欲しい』という欲求で買うのが『消費』、収入につなげるためのツールとして買うのが『投資』です。あなたもその分類を念頭においたうえで、『投資』に比重を置いてみてください。これだけであなたの買い物の仕方や時間の使い方が劇的に変わるはずです」(加谷さん・以下同)

 

加谷さんが今まで見てきた実例をもとに、そんな“お金持ちの習慣”を解説してくれた。

 

【人間関係の習慣】

 

例:親戚一同からは付き合いが悪いといわれる40代会社員のGさん。実家にはほとんど帰らないし、お中元やお歳暮の類いも贈ったためしがない。夫からはもっと親戚付き合いを大切にしたほうがいいとたしなめられているが……。

 

「親戚同士の贈り物のやり取りは、身内で出費している“消費”にすぎません。お歳暮などは、贈ってメリットのある相手だけに贈ることで、初めて“投資”になります」

 

となると、仕事関係者に絞っていいかもしれない。ただし、贈り物は喜ばれることが鉄則。

 

「そのために、お金を多少かけてもいい。お土産もそうですが、相手が喜ぶものというのは、世間の人が欲しがるものでもあります。そういうものを見抜く力を身に付ければ、ネットの転売などでお金を稼げるようになります」

 

人に会ったり、ネットを活用して、ふだんからアンテナを張ろう。

 

「しかし、メリットのない人間関係は、時間の浪費です。SNSで友達同士、自己顕示欲をくすぐりあっているだけであれば、きっぱりとやめたほうがいい。SNSでは基本的にお金を稼ぐことはできません。それなら、広告収入が少しでも期待できるブログか、いっそYouTubeへの投稿でも始めましょう。そこで家事のノウハウなどを明かしてもうけている人はいくらでもいるのですから」

 

身内同士の贈り物は無駄だが、メリットのある相手にはお金を惜しまない。また、SNSをやるくらいならユーチューバーに!

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