約3カ月にわたる外出自粛で、いっこうに収束しない「コロナ太り」。新しい時代の“痩せる生活様式”こそが「withコロナ」時代には欠かせません。最大のポイントは、やはり食生活の改善。どうにか食べる量を減らしたいところだが、「食べることだけが楽しみ」だった自粛生活の名残りはなかなか抜けず……。
そんな人にピッタリなのが、管理栄養士の望月理恵子先生が考案した「ベジファーストパウダー」を活用するダイエットだ。
ベジファーストパウダーの作り方は、重曹(食用)とおからパウダーを1:15の割合で混ぜるだけ。血糖値の急上昇による脂肪の蓄積を抑えてくれるすぐれものなのだ。また、飲料や料理に混ぜて、食事の前に取ると、満足感が得られ、食欲が抑えられる。自然と食事の量が減り、痩せるというわけだ。
ベジファーストパウダーの特徴である抜群の満腹感は、おからと重曹のダブル効果から生まれる。
まず、飲んですぐに重曹が胃の中で発泡し、胃壁を刺激する。これが第1段階の満腹感だ。次に、おからパウダーのタンパク質がゆっくりと消化吸収され、第2段階の満腹感がやってくる。食後も長く満腹感が続くので、食後のデザートの誘惑を断ち切る効果も期待できる。
さて、このベジファーストパウダーの活用法だが、初級編は市販の野菜ジュースに大さじ1杯をよく混ぜて、食事の前に飲むだけ。作り置きしておけば、どんなに眠い朝でも、仕事帰りのお疲れ状態でも、野菜ジュースに混ぜるだけで簡単にダイエット飲料が完成。1日2杯が適量だという。
また、小分けしてチャック付きポリ袋などに入れて携帯すれば、外出先でも市販の野菜ジュースと混ぜて飲むことができる。
「ダイエットを失敗するいちばんの原因は、“続かない”ことです。ダイエットは続けることが肝心なんです。1日2杯のベジファーストパウダー入り野菜ジュースを3週間続けた人は、三食きちんと食べながら、平均3キロも体重が減りました」(望月先生・以下同)
また、飲むタイミングも重要だ。もっとも効果的なのは食事の30分前。これには血糖値の変動が関係している。通常、食事をすると血糖値は上がるものだが、ドカ食いすると血糖値の急上昇が起こり、余分な糖分が脂肪に変わってしまう。これが太る原因だ。
こうした血糖値の急上昇を防ぐために、食事の際に野菜から食べる「ベジファースト」を実践している人も多いだろう。ところが、これだけでは不十分なことがわかってきた。血糖値の上昇は、食事の30分前に野菜ジュースを飲むことで、サラダから食べはじめるベジファーストよりも穏やかに抑えられるという。
「朝起きぬけに1杯飲み、身支度を済ませて朝食を取ると、ちょうどよいタイミングになりますよ」
ちなみにダイエット効果を高めたいなら、次の「混ぜる野菜ジュースを選ぶ4カ条」を目安にしてジュースを選ぼう。
【1】できるだけ砂糖不使用のものを選ぶ
【2】糖質は200mlあたり24グラム以下
【3】カロリーは200mlあたり80キロカロリー以下
【4】食物繊維は200mlあたり1グラム以上が目安
パッケージに表示されている成分表で糖質やカロリー、食物繊維の量もチェックするべし。
「女性自身」2020年7月7日号 掲載