節約をしているのに我慢をしている感覚がなく、ストレスもないのは「貯め体質」に変われたから。「収入仕分け」など貯蓄のシステム=仕組み化で、収支の体質改善を目指せーー!
「結婚をして1人目の子どもが生まれたとき、貯金ゼロの状態だったので『このままではやばい!』と思い、夫婦で協力して家計を徹底して見直し、家計を仕組み化して、お金が自動的に貯まるようにしました」
こう語るのは、フルタイムで働く2児の母、『貯金ゼロから「貯め体質」』(KADOKAWA)の著者、さぶさん。
“4年間で総資産1,000万円”元証券ウーマンの知識を生かして、お金に関することやワーママとしての生活をSNSに投稿すると、フォロワー21万人を超える人気アカウントに。
「節約一辺倒ではなく、無理なくお金が貯まる『貯め体質』にしてから、我慢をしている感覚がなくストレスもありません。今も楽しくお金を貯めています」(さぶさん・以下同)
どうしてもお金が貯まらないと悩んでいる人は、さぶ家を見習って「貯め体質」になっていこう。
【1】貯金の目標額を決める
初めに病気や事故など突発的なことを乗り越えるための現金、「生活防衛資金」200万円貯めることを考えた。
「中期の目標は子どもたちの教育資金。大学卒業までのお金を1人1,000万円と算出して、2人で2,000万円を貯める計画を立てました。長期の目標は、老後資金を長い時間をかけて貯めたいと考えました。まずは短期目標を達成すると旗を立て、クリアしたら中期・長期と時間と目標をまずは設定しました」
【2】全資産を洗い出す
次に大事だったのはいつも手取り額だけを見て、スルーしていた給与明細。中身をよく見て、収入をキッチリと把握。第1子が生まれたときに、資産を書き出したところ、260万円も資産を持っていたことに気がついたという。
【3】家計を見直す
給与明細を確認したときに、夫の会社で団体の自動車保険に加入していたことを知り、ネットの自動車保険に切り替えたところ、年間6万円カット。
「また、会社の福利厚生など、使えるものはないか探してから固定費を徹底的に見直しました。最も効果が大きかったのはスマホ代。大手通信キャリアから格安スマホに替えただけで、現在のスマホ代は夫婦で月3,000円程度です。年間18万円もカットできました」
【4】家計の仕組み化をする
以前、夫婦のお財布は別々だった。月10万円ずつ、夫婦の生活費の口座に各自のお財布から振り込み、それ以外のお金はそれぞれ使いたい放題だった。そこで夫婦の財布をひとつにして「家計を仕組み化」した。
「まず、夫の給与口座にお給料が振り込まれましたら、住宅ローンの支払い以外は私の給与口座に入金し、この口座を『メイン口座』としています。教育資金用(中期目標)、老後資金用(長期目標)を貯めるためには、先取り貯蓄ができるネット銀行に口座を開設し、メイン口座から自動振り込みで入金する仕組みを作りました。家計のやりくりは私のメイン口座で行います。無料の家計アプリで一括管理して、現金で支払ったときはスマホでレシートを撮影して取り込んでいます。基本的にクレジット決済で買い物をしているので、すぐにアプリに反映されるため使途不明金がなくなりました。月の途中でいくら使ったのかわかるので、使いすぎた月は『月末までお金を使うのを控えよう』と調整できるので便利です」
今年はお金を貯められなかったという人も、来年から「貯め体質」になろう!
「女性自身」2020年12月22日号 掲載