見苦しい姿や、物理的なダメージを振りまくオヂサンたち。その被害は、残暑のころに急増するという。あなたのご主人も、そんなオヂサンになってはいませんか?
「蒸し暑い日が続くと気分的にイライラして、自分を律する頻度がだんだん減ってきます。そのため、他人からどう見られているか、公共のマナーに対する“俯瞰力”も鈍ってきます。とくに影響を受けやすいのがオヂサマたち。身だしなみ、自分を律することにも、だらしなくなる傾向があります」
こう語るのは、『知らないと損をする男の礼儀作法』(SB新書)の著者で、マナー講師として活躍中の諏内(すない)えみさん。
夏場になると、公共の場やオフィスで、汗だく状態で体臭を放つオヂサンや、すね毛が見えていても平気な顔をしているオヂサンが一気に急増する。
厳しい残暑が続くなか、これからも傍若無人に行動するオヂサンを目撃する機会は多いはず。
そこで諏内さんに、女性がとくに遭遇したくない「残念なオヂサン」たちの生態を解説してもらいました。夫や家族が当てはまるようだったら、さっそく改善を!
まずは食事編からスタート。
【1】犬食いオヂサン
「飲食店で片ひじをついて、顔をお皿に近づけて食事をするオヂサンがいます。片ひじならまだしも、両ひじをついて食べる人も。仕事で疲れ切った男性に多いですね」(諏内さん・以下同)
犬食いオヂサンの合わせ技で多いのが、つまようじのNGマナー。
「女性の多くは、食事の席で男性がつまようじを使う姿を見るのが嫌だと思います。人目を避けて洗面所ですべき行為を、公衆の面前でやっているわけですから。ビジュアル的にとくに嫌なのが、片方の手で口元を隠してつまようじを使う光景です。“今やってますよ〜”と、アピールしているようで、とにかく目立ちます」
もし、外食先で夫が食後につまようじを使おうとしたら、“洗面所につまようじを持っていって”と、マナーを教えよう。
【2】スメハラオヂサン
汗をかく夏場に急増するのが、強烈な臭いを周囲に発散する“スメハラ”(スメルハラスメント)オヂサンです。使い終わった揚げ物の油のようなミドル脂臭(中年男性特有の臭い)は、女性たちに強烈な不快感を与えます」
問題なのは、オヂサン自身が自分の臭いに気づいていないこと。
「臭いに慣れてしまい、“自分では無臭”だと思って気にならない。だから満員電車やエレベーターの中で遭遇してしまったら最悪です。自分では臭っていないと思っても、ふだんからのケアが肝心です」
たとえば、ワイシャツの替えを持ち歩く、汗を拭くものの常備を徹底するなどの心配りを願いたいところ。
「これは奥さまやパートナー、家族など親しい人からアドバイスをしてあげるしかないでしょうね」