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近所を散歩するのにピッタリなこの季節。日焼け止めを塗らずに外出してはいませんか? 乾燥した肌に紫外線が降り注ぐと、肌の老化が一気に進みます。今の時期こそしっかりとした対策を!

 

「真夏のジリジリとした日差しが落ち着いたからといって、日焼け対策がおろそかになってはいませんか? “秋の日焼け”には『シミ』『シワ』『たるみ』といった肌の老化を加速させる危険がいっぱい潜んでいるため、十分な注意が必要です」

 

そう指摘するのは、内科・皮膚科医で美容と健康を医療の観点から追求している友利新先生。

 

気温が下がり、近所を散歩するにも心地よい季節だが、“秋の日焼け”には、いったいどんな危険があるのだろうか?

 

「秋の紫外線が肌老化を進める主な理由は2つあります。1つ目は『太陽高度』です。秋は夏に比べて太陽の高度が下がります。すると太陽光が斜めから降り注ぎ、顔全体や首にダイレクトに紫外線が当たってしまうのです。秋でも初夏並みの紫外線が降り注ぐため、うっかりしていると大量の紫外線を浴びてしまいます」(友利先生・以下同)

 

2つ目の原因は『乾燥』だ。

 

「秋は空気が乾燥してくる季節。乾燥は肌のバリア機能を低下させるので、少しの衝撃でも肌に炎症が起きてしまいます。この炎症こそがシミ・シワ・たるみなどの肌老化を引き起こす原因です。長引くコロナ禍でのマスク生活で摩擦が加わり続けていることもあり、肌のバリア機能は著しく失われています。その状態で紫外線を浴びると、肌老化がいっそう進むという負のスパイラルが生まれてしまうのです」

 

■日焼け止めクリームで肌をバリア

 

では“秋の日焼け”から肌を守るにはどうすれば?

 

「まずは日焼け止めクリームの役割を正しく理解することが大切です。日焼け止めに表示されている『SPF』は肌の表面に届き、シミの原因になる『UV-B』を防ぐものです。『PA』は、肌の奥深くに届き、シワやたるみの原因になる『UV-A』を防ぎます」

 

「SPF」や「PA」の値が大きいほど紫外線から肌を守る時間が長くなるという。

 

「紫外線を防ぐ時間は20分×『SPF』値で計算できます。たとえばSPF50の場合、20分×50=1,000分(約16時間)肌を守ってくれます。外出する時間に合わせて日焼け止めの強さを選んでいきましょう」

 

■日焼け止めクリームはスポンジで塗って密着度UP

 

塗る量や塗り方も重要だと友利先生は続ける。

 

「日焼け止めクリームは平均的な日本人の顔の大きさで、1回あたり0.7グラム使うことで、パッケージに表示されているSPF・PAなどの効果が発揮されます。0.7グラムとは500円玉くらいのサイズ。『スポンジ』を使って、肌に密着させるのがオススメです」

 

特に塗り残しの多い場所はまぶたと鼻の下。アスファルトによる紫外線の照り返し予防に、フェースラインにもしっかり塗っておくことが、シミだらけの顔になるのを防ぐために必要不可欠だそうだ。

 

最近では多機能の日焼け止めも注目されている。

 

「私は『ラ ロッシュ ポゼ UVイデアXL』(SPF50+/PA++++)を愛用しています。PM2.5など大気中の物質や花粉からも肌を守ってくれるのです」

 

大気汚染物質も肌の炎症を引き起こす原因なので、日焼け止めを活用して紫外線とダブルで防ぐことが大切だという。

 

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