「髪や肌がツヤツヤになった」という声も寄せられている 画像を見る

厳しい寒さが続く時季、入浴をひと工夫するだけで、女性にとってうれしい効果が得られるという。

 

「冬には“昆布風呂”がオススメです。昆布のミネラルが湯船に溶け出してお湯の肌当たりがよくなり、かさつきを解消。お肌がしっとりするんです」

 

そう教えてくれたのは、長年海藻の研究をしてきた北海道大学名誉教授の安井肇さん。

 

昆布の成分を熟知する安井さんは、その効果をお風呂でも活用しているという。

 

「水道水に含まれる塩素は肌のミネラルを奪い、刺激になってピリピリしたり、乾燥を引き起こしたりします。そこで、海水のミネラルであるナトリウムや鉄分、カルシウム、カリウムなどを高濃度にため込んだ昆布を入れると、お風呂のお湯が柔らかくなり、肌からミネラルが出ていってしまうのを防ぎます」(安井さん、以下同)

 

さらに昆布風呂には、保温効果があるというから驚きだ。

 

「昆布のネバネバ成分である粘質多糖類は、アルギン酸、フコイダン、ラミナランを中心とする水溶性の食物繊維です。これが溶け出したとろみのあるお湯は、冷めにくく、入浴時の保温効果を高める働きがあります。ぬるめの温度でも体が温まり、血行がよくなることで、冷え性の改善につながるんです」

 

冷えの悩みに役立つ効果はほかにも。昆布に含まれるミネラル成分のひとつ「ヨード」には、基礎代謝を上げる働きがあるという。

 

「ヨードは、フランスやイタリアなどで『タラソテラピー』という海藻を用いた海洋療法に利用されています。ホルモンバランスの安定や自律神経を整える作用があり、基礎代謝を上げる働きもあるため、体の芯からぽかぽかになるのです」

 

そんな昆布風呂の入浴方法はとても簡単。準備するのは、手のひらサイズほどの乾燥昆布のみ。

 

「有効成分はほぼ同じなので昆布の種類は何でも構いません。大体5cm×10cmサイズ(約5g)の乾燥昆布を1~2枚用意しましょう。切り口から有効成分が出るので、数カ所にハサミなどで切り込みを入れて、入浴する30分前にお湯に入れておくだけ。成分は10度の温度でも溶け出します。より成分を出したいときは細かく刻み、お茶パックなどに入れて使えば、排水管などの詰まりを防げます」

 

そのまま使うのがもったいないと感じる人は、料理でだしを取ったあとの昆布でもOK。

 

「細かく刻めば、残っているミネラルや食物繊維はまだまだ溶け出します。捨てずにお風呂に入れて活用してみてください」

 

週1~2回入るだけでも効果が得られるそうだ。

 

「昆布風呂を試した方からは、『冷え性が改善されました』『髪や肌がツヤツヤになった』といううれしい声をたくさんもらっています」

 

この冬は、昆布風呂でぽかぽか冷え知らずで過ごそう♪

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