2050年には単独世帯が全世帯の44.3%に――。
4月12日、国立社会保障・人口問題研究所が衝撃の将来推計を発表した。2020年に38%だった単独世帯が30年間で半数近くまで増えるという(表1グラフ参照)。
「夫婦と子」というもっとも一般的だった世帯が右肩下がりに減っていき、反対に単独世帯が増えているのだ。
さらに、高齢者には驚愕の推計がある。65歳以上の人口に占める一人暮らしの割合は2020年から2050年の30年間で、女性は23.6%から29.3%に、男性は16.4%から26.1%に上昇する。
しかも、高齢単独世帯に占める未婚者の割合が、2050年には女性が30.2%に、男性は59.7%にのぼるというのだ。
「今の高齢者は、一人暮らしでも子どものいる人が多いでしょう。
ですが2050年には、未婚のまま高齢になり介護などを支える子どもがいない高齢者が激増します。きょうだいやその子どもたちを頼れる人は、多くはないでしょう。
自治体など社会で高齢者を支える仕組みが必要です」