夏に欠かせないサンダル。実は、足のトラブルが生じやすいということをご存じだろうか。
「サンダルはかかとが浮くような作りになっており、素足で履くと、脱げないよう、無意識に足指に力を入れるようになります」
こう話すのは足専門の整体院「整足院」代表の柏倉清孝さんだ。
■“素足サンダル”は体の負担増で危険
「解放感がある一方で、正しく踏ん張れなかったり、鼻緒やベルト部分に余計な力が入って靴擦れする、足がサンダルの上で滑るなどのトラブルも起こります。
また、そのような状態が続くと歩行時の姿勢に影響し、足首、膝、股関節、背骨などにゆがみを生むことにもなるのです」(柏倉さん、以下同)
中高年は腰痛や肩こりなど、体に問題を抱えている場合が多い。“素足サンダル”は、さらに負担が増して危険なのだという。
「ほかにも、素足だと、足の汗や皮脂や角質がサンダルに付着して雑菌が繁殖しやすくなり、ムレやニオイの原因にもなります」
そんな人にぜひおすすめしたいのが「サンダルソックス」だ。
その名のとおりサンダル用の靴下で、「5本指タイプ」や、一部分にだけ指穴がある「トングタイプ」など、種類豊富に展開されている、今夏人気のファッションアイテムだ。
サンダルからチラ見せして色のオシャレを楽しめるのもいい。その手軽さから、売り切れが続出している。
機能面も万能だ。サンダルを履いたときにクッションの働きをしてくれるので足が滑りにくく、足の痛みも少ない。さらに綿や麻の素材で作られているものもあり、足指の間や足裏の汗を吸収して、快適な状態を保つことができる。
おすすめは5本指タイプだそう。
「5本指タイプはひとつひとつの足指を十分に機能させてくれるので、しっかり歩くことができます。整足院では外反母趾や足の痛みに有効な機能性タイプもあります。トングタイプも足を摩擦から保護してくれるため、靴擦れ防止や姿勢のゆがみ予防になるでしょう」
「サンダルソックス」は大型スーパーや靴下専門店、ネットショップなどで購入することができる。
おしゃれを楽しみながら足指をしっかり使って、一生歩ける足腰をキープしよう!