image

息子はよく食べます。育ち盛りですからね。フランスの中1ですが、日本人なのにクラスで並ぶと後ろから2人目だとか。大きいです。もうすぐ抜かされてしまいますね。食材を吟味し、バランスよく食べさせてきました。肉や魚が主食ですが、野菜もずいぶんと食べられるようになりました。朝は曲げわっぱの弁当箱に料理をびっしりと詰めて、「朝弁」と称して出してきました。

昼間は給食です。フランスの学校ですからね、一応、前菜からデザートまでフルコースのフレンチ料理なのです。学費は大学までほとんどタダのような国です。いちばんかかるのが給食費。

これが年間で20万円くらいでしょうか。一食に換算すると800円くらいだそうで、でも、フランスは親の収入に合わせて5段階の支払いパターンがあります。同じ給食でも、低所得の家庭だと、80円くらいで食べることが出来るのだとか。こういうところはフランス、素晴らしいと思います。あと、学校によってはミシュラン三ツ星レストランのシェフとコラボしている学校なんてのもあります。どんなものが出てくるのか覗いてみたいですけどね。まあ、昼間はきちんと学校で食べるわけです。

帰って来た息子は夕方、おやつを食べます。しかし、うちの子は甘いものが好きではありません。お菓子を食べない変わった子。だから、軽食になります。サンドイッチとかおにぎりでしょうか。そして夕食。ハンバーグだとか焼き肉だとか鯖の塩焼きだとか、市場で安く仕入れた新鮮な食材で作ります。残ったものが翌日の朝ごはん弁当のおかずになる、という寸法。

どんなに辛く苦しいことが起きても、体調のすぐれない日であろうと、ごはんを作るのが私の役目です。そしてぐんぐんと成長するのが息子の仕事。お互い、支え合って、日々を乗り越えています。

手塩にかけて作った料理によって彼は育っている。私の自慢です。バレーボール部員の息子は「190㌢くらいになりたい」と豪語しています。見上げちゃいますね。でも、実現しそうな勢いなのです(笑)。

食べる子は育つ!

さて、今日は初夏に向けて最高に爽やかな新作料理を、ご紹介いたしましょう。ういきょう(フェンネル)とサーモンのレモン風味パスタです。辻家では「酸っぱゲッティ」と呼んでいます。

材料2人分:ういきょう(フェンネル、白い根の部分)、約100g。スモークサーモン120g。スパゲッティーニ160g。赤かぶ適宜(デコレーション用)。

【ソースA】レモン汁大1、オリーブオイル大2、塩・こしょう少々。

【ソースB】生クリーム大2、オリーブオイル大2、レモン汁大4、七味少々、梅こぶ茶2g(辻家では南禅寺の香葉茶を1袋使用)、醤油少々。

まず、ういきょうをスライサーで薄くスライス、ボウルに入れ、塩ひとつまみを加え塩もみします。5分くらい置き、水気をしっかり切ります。ボウルにお好きなサイズにカットしたスモークサーモンと先のういきょうを入れ、ソースAを絡めます。次に、大きめのボウルにソースBとアルデンテにゆであがったスパゲッティーニを入れ、混ぜ合わせ、皿に盛ります。その周囲にお花畑のような感じで、(写真のように)ういきょうとサーモンをサークル状に配置していくのです。

最後にういきょうの青い葉の部分を細かくしたものと、赤かぶをスライスしたものでデコレーション。

さあ、完成です。爽やかな酸っぱさが夏の暑さにばっちりの一品。ぜひ、ご堪能ください。

ボナペティ!

エッセイで紹介されたレシピは、
辻仁成 子連れロッカー「希望回復大作戦」ムスコ飯<レシピ>で公開中!

 

【お知らせ】

本誌連載の料理をえりすぐったレシピ本『パリのムスコめし 世界一小さな家族のための』が絶賛発売中です!

関連タグ: