海洋プラごみをネイルに!起業賞受賞のママは車椅子のネイリスト
画像を見る 色とりどりの海洋プラスチックごみ

 

■「いろんなことに挑戦するカッコいいお母さん!」子どもたちはそう笑い合った

 

「病気のことは結婚前に聞いてました。重荷に感じたか? ぜんぜん。歩けなくなるぐらいのことでしょ、と思ってました。たとえそうなったとしても、僕が担げばいいだけのことと。体力には自信がありましたから」

 

夫の昌人さんは、こう言って朗らかに笑った。いっぽう、子どもたちにママのことを尋ねると、娘たちは「怖いよね」と言って笑い合っている。

 

「自分がどんな状況でも、応援して助けてくれるお母さんです」と長男・尚虎さん(なおと・18)が言えば、末っ子の美凛愛さん(みりあ・12)は「いろんなことに挑戦するカッコいいお母さん」と続けた。 そんな子どもたちの様子を、いとおしそうに眺めていた有本さんが最近の、こんなエピソードを紹介してくれた。

 

「先日、いちばん下の子の授業参観で教室に行ったら、娘のクラスメートが大勢『美凛愛ちゃんのママだー』って駆け寄ってきてくれて。どうも娘が、私が賞を取ったとか、いろいろ学校で言ってるみたい(苦笑)。でも、そんなふうに子どもの自慢のママになれたことは、素直に本当にうれしいです。ここまで頑張ってこられたのは、夫や子どもたちの理解と支えがあったから。家族には本当に感謝しています」

 

記者が「お母さんが歩けなくなったことは、残念じゃなかった?」と質問すると長女・凛恋華さん(りんか・13)は首を強く横に振り、笑顔で胸を張ってみせた。

 

「うちは逆に、車いすだからこそカッコいいって、そういうスタンスなんで!」

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