長座の姿勢から両手を後ろへ引き、手のひらを下にして、ひじを床につける(撮影:中村光博) 画像を見る

「食事制限はせず、3カ月続けてみると、やせ体質のスイッチが入ったように体重が減り、半年後には13キロ減に。同時にウエストが18センチも細くなり、ブヨブヨだったおなかにくびれが戻ってきました」

 

そう話すのは、『子宮とくびれを強化する春画ヨガ』(飛鳥新社)の著者である鈴木まりさん。男女の営みを描いた春画をヨガに取り入れたきっかけとは?

 

「インストラクターという職業柄、20年近く女性の心身の不調、そしてウエストのくびれに注目していました。くびれをつくることは、おなかまわりの筋肉をきたえ、内臓の働きを活性化させ、血流をよくし、女性ホルモンの分泌促進にもつながるとわかりました。じつは、江戸時代の浮世絵には、くびれのない女性は描かれていません。そこにヒントがあると思い、実際に春画に描かれたポーズをヨガに取り入れてみると、体の引き締め効果があったのです」

 

彼女のサロンの生徒が「春画ヨガ」を実践したところ、4週間で平均2.5キロの減量に成功。つらいどころか気持ちいい運動なので、ズボラな人でも長続きしそうだ。

 

今回紹介するのは、江戸の天才絵師・葛飾北斎の作品をヨガにしたもの。

 

「ヨガの動きはもちろん、江戸の庶民を楽しませた春画自体も味わってください。クスッと笑うことで、心のケアにもなるはずです」

 

北斎の「春画」をもとにしたヨガでくびれを取り戻す方法
画像を見る つま先は天井に向け、両脚で重い物を押すように正面に伸ばす(撮影:中村光博)

 

■『食い締めのおさね』股関節を柔軟にして代謝アップ

 

(1)長座の姿勢から両手を後ろへ引き、手のひらを下にして、ひじを床につける(ひじの角度は90度)。ギュッと膣、肛門、腹筋を締め、両脚を閉じた状態で、両太ももを胸に寄せる。

(2)つま先は天井に向け、両脚で重いものを押すように正面に伸ばす、腹筋や膣に力が入っていることを確認しながら、パートナーのおなかに足裏をフィットさせるイメージで行う。

(3)両脚をゆっくり開きながら回していき、再び胸の前に戻す。腹式呼吸(鼻から4秒かけて吸って、口で6秒かけて吐く)をしながら15回(約1分)くり返す。早くならないことがポイント。

 

■『福徳和合神』わき腹を刺激してくびれ強化

 

(1)脚を広めに開いて立ち、軽くひざを曲げ、両手は両サイドに軽く広げる。膣、肛門、腹筋に力を入れながら「1、2」のリズムで右にヒップをスライドさせ、右ひじを寄せる。

(2)(1)に戻る、一瞬で息を吸い、息を吐きながら「3、4」で左にヒップをスライドさせ、左ひじもヒップに寄せる(反対のわき腹が伸びていることを確認)左右30回(約2分)。

 

コロナ禍で疲れた心と肥えたおなかに、さっそくスタートしてみよう。

 

「女性自身」2021年4月6日号 掲載

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