■乾燥に効く食べ合わせ
肌が乾燥するのは冬だけではない、夏でもエアコンが効いた部屋にいると体中がカサカサして、保湿クリームは年中手放せない。
「乾燥の原因はバリア機能の低下です。冬はもちろんですが、夏のエアコンや紫外線ダメージでも、バリア機能が弱まります。私も乾燥しがちですが、タンパク質をたくさん取ってかなり改善しました。加えて、オメガ3と呼ばれる脂肪酸とビタミンA、セラミドが、乾燥には効果的です」
【乾燥に効く食べ合わせ:タンパク質×オメガ3×ビタミンA×セラミド】
〈タンパク質〉:豆腐、納豆、ヨーグルト、鶏肉など
〈オメガ3〉:焼きザケ、青魚、アボカド、ナッツ類など
〈ビタミンA〉:目玉焼き、トマト、レバー、にんじんなど
〈セラミド〉:ごはん、ワカメ、ヒジキ、こんにゃくなど
オメガ3とは、血流を改善して肌の水分量を維持する、乾燥肌におすすめの脂肪酸で、サケや青魚に多い。ビタミンAはトマトやにんじん、卵にも豊富に含まれ、油に溶けやすいのが特徴。炒め物にして油と一緒に食べると、効率的に吸収できる。
また、セラミドは、肌のバリア機能を担う「細胞間脂質」のおもな成分だ。肌の水分保持機能を高める働きがあるので、乾燥に悩んでいる人はぜひとも取り入れたい。セラミドは、お米やこんにゃく、ワカメなどに多く含まれる。
タンパク質はどれくらい取ればいいのだろう。
「成人女性だと1日50グラムといわれます。卵1個で約6グラム、鶏むね肉100グラムだと約25グラムなどを積み上げて、毎日高タンパクな生活ができたら、肌は確実に変わりますよ」