「『これさえ食べればすべての不摂生はチャラになる』というような健康法は、存在しません!」
そう警鐘を鳴らすのは、新刊『長生きするのはどっち?』(あさ出版)が発売1カ月で8万部を突破している、秋津医院院長で日本内科学会認定総合内科専門医の秋津壽男先生。
「いま、さまざまな健康情報が氾濫していますが、キャッチーな言葉ばかりが先行し、正しい情報が届きにくいのが現状です。現代人は、誤っていたり偏った情報を信じ、自ら寿命を縮めているのです」
今年還暦を迎えたとは思えないほど、若々しい健康体を維持している秋津先生。自身が実践する健康法も「食べすぎを防ぎ、なるべく立ってすごす」という地道な方法ばかりだ。しかしそこには、医学の正しい知識がしっかりと生かされている。
「寝起きには必ず白湯を1杯。これは胃腸を温めることで血流を上げ、寝起きの内臓機能を活性化させるためです」
また、朝食はプレーンヨーグルト250グラムだけと決めているという。
「ヨーグルトは、胃腸を冷やさないために前の晩に冷蔵庫から出して常温に。そこにこしょうをかけて、サラダ気分でいただいています。オリーブオイル、もしくは亜麻仁油やえごま油も一緒にかければ不飽和脂肪酸も同時にとれます」
間違った習慣は、続けると体がボロボロになり、寿命を縮めかねない。あなたもこれを機に、地道な健康法を試してみてはいかが?