「従来、いちばん効果があるとしてホワイトニングに使われているのが、この高濃度の過酸化水素水です。もし歯茎に少しでも付着したら、たいへんな刺激になってしまう。もちろん歯のエナメル質や神経もダメージを受けます。この刺激がまったくないのがオゾンジェルなんですよ」

 

取材に訪れた記者の人さし指に神奈川県小田原市「ノアデンタルクリニック」院長の須藤英俊先生(51)は、ほんの一滴、濃度35%の過酸化水素水を湿らせた脱脂綿を触れさせた。みるみる指の先が白く変色。ぴりぴりと刺激が走った。

 

須藤先生がオゾンに着目したのは5年前。最初は歯周病治療や抜歯のときの殺菌、止血に効果があるとの論文をみたことがきっかけだった。

 

「実際、親知らずを抜いた患者さんの患部にオゾンジェルを塗ると、止血効果があり、腫れも早く引く。しかも副作用がない。これは使えると実感しました」

 

オゾンジェルに歯の漂白効果があると知ったのは3年前。試してみると、濃度35%の過酸化水素水ほど強力ではないが、1日8〜12分間の漂白3回をワンセットとして、これを3セットから5セット実施することで、患者さんが望む白さを実現しているという。

 

「やり方は簡易です。唇を開く開口器具を装着し、白くしたい歯の範囲にオゾンジェルをハケで塗ります。この状態でLED光を8〜12分間照射するだけ。過酸化水素水の場合は歯茎をしっかりガードしないとたいへんなことになりますが、オゾンジェルはその心配がないので、歯茎をガードするカバーをする必要がないのが大きなメリットといえます」

 

現在、ノアデンタルクリニックでは施術料金ワンセット1万円(税別)で実施。総額で3万〜5万円になる。

 

「ホワイトニングは年齢(若いほど白くなりやすい)、歯の厚さや着色の具合など、効果に個人差がありますが、将来的に過酸化水素水にとって代わる可能性を持っていると思いますね」

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