今、日本酒が飛ぶように売れている。世界でも日本食ブームが追い風となり、昨年の日本酒の輸出額は史上最高をマークした。そして、日本酒を造るときに必ず出る酒のかす=酒かすにも注目が!

 

日本酒を造る工程内の、圧縮時に出る搾りかすは、驚くほど栄養価が高く、健康効果はもちろん美容効果も高いスーパー・アンチエイジング・フードだというのだ。青山研美会クリニックの阿部圭子院長はこう話す。

 

「酒かすは、タンパク質、ビタミンB1、B2、B5、B6、葉酸、鉄、亜鉛、マグネシウム、食物繊維など、人間の健康維持に欠かせない栄養素がとても豊富。さらに、角質層の保湿成分として重要なアミノ酸、ミネラル類も含まれ、美肌・美容効果にも優れています」

 

医学的にも高く評価されており、「高血圧の抑制効果」「肥満予防効果」「動脈硬化の予防効果」「がん予防効果」「糖尿病予防効果」などが期待できるという。

 

「タンパク質は体の代謝を促進し、細菌やウイルスに対する抵抗力をつけます。ビタミンB群は、成長・細胞の再生を助け、健康な皮膚、爪、髪を作ります。眼精疲労を軽減する働きもあり、さまざまな効果が期待されています。現代人に不足しがちなミネラルや鉄分も多く含むので、とくに女性には最適な食材ですね」

 

そこで、千葉県の酒蔵「寺田本家」の元蔵人頭で発酵研究家のなかじさんに、簡単&おいしいお手軽レシピを伝授してもらった。

 

【酒かすアンチョビトースト】

〈材料〉酒かす…適量、アンチョビ…1〜2尾、こしょう…適量、好みのパン…1枚

〈作り方〉スライスしたパンの上にアンチョビのオイルを塗り、薄くちぎった酒かす、ちぎったアンチョビをのせ、こしょうをふる。トースターでこんがり焼く。クミンパウダーや、パセリをふってもおいしい。

 

【焼き酒かす】

〈材料〉酒かす…適量、オリーブ油orごま油…適量、塩・黒こしょう…適量

〈作り方〉酒かすを一口大に切り、裏表に好みの油を塗って、塩と黒こしょうをふる。トースターで表面がこんがりするまで焼く。

 

【かす漬け】

〈材料〉酒かす…大さじ2、本みりん…大さじ2、みそ…大さじ2、白身魚か青魚、または好みの肉…2切れ

〈作り方〉酒かす、みりん、みそを1:1:1の比率で合わせ、ミキサーにかけるか、すり鉢でなめらかにすり合わせる。それを魚や肉の切り身の両面に塗り、バットや密閉袋に入れ、冷蔵庫で半日〜ひと晩置く。フライパンに油をひいて、こんがり焼く。トースターで焼いてもよい。

 

「酒かすは100種以上の酵素を含む“酵素の塊”。酵素や食物繊維、腸内微生物活性化により腸内環境が整って便通がよくなるので、美肌になりますよ。腸内環境がよくなると常在菌が幸せホルモンを出し、幸せを感じやすくなります。気持ちが穏やかに、前向きになるんですよ」

 

と、なかじさん。うま味たっぷりのかんたん美容料理、ぜひ作ってみて!

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