江戸時代の健康本として有名な『養生訓』を著した儒学者・貝原益軒。平均寿命が50歳に満たない時代、85歳まで生きた益軒が『養生訓』を書いたのは83歳のときだったという。
その益軒が実践していた養生法があるという。すぐにでも始められそうなその内容を、医学博士で帯津三敬病院名誉院長の帯津良一先生に聞いた。
〈1〉歯の少ないくしで、髪をとかす回数を多くする
「頭皮をマッサージして、血流をよくする効果があります」
〈2〉こすった両手を両目に当てて温める
「こちらも血流をよくする効果が。首の後ろをいっしょにもむと、より効果的です」
〈3〉髪の生え際から額、顔に向けて27回、なでる
「簡単なフェースマッサージです。皮膚の血流や水分の滞りを取ります。顔がすっきり、頭もしゃっきりするはず。顔色もよくなります」
〈4〉左右の中指で鼻の両側を何回もなでる
「鼻の通りがよくなり、嗅覚もアップ。鼻が詰まったときに役立ちます」
〈5〉両耳のつけ根をよくなでる
「ここはツボがたくさん集まっているところです。聴覚の健康を保つほか、疲れ目の回復にも有効」
〈6〉歯をカチカチと36回かみ合わせる
「顎の関節をなめらかにし、かみ合わせを維持するとともに、歯茎も健康にします」
〈7〉果実の種など、硬い物をかみ砕かない
「歯は少しづつ摩耗しています。個人差はありますが、年をとるにつれてもろくなります。自分の歯で食事ができるよう大事にしましょう
〈8〉細かい字をたくさん書かない
「根をつめて目や神経を酷使しすぎないことです」
〈9〉塩湯でうがいをする
「塩には殺菌作用があるので風邪防止にも有効です」
今日から実行してみては!