「骨のゆがみは、姿勢の悪さが大きな原因です。骨は連動していますから、立つ、座る、寝るときの姿勢に気をつけてバランスを整えれば、頭=目のまわりにも必ず影響してきます。なかには『骨が動くわけない』という人もいますが、実際にゆがんだりずれたりするわけですから、動かないわけはない。骨がゆがめば筋肉もゆがむし、その中に収まっている目や臓器にも影響が出ます。骨を整えることは、私たちの健康と美に直結しているのです」
そう話すのは、美容矯正サロン「フォルム」院長であり、人体の構造を知り尽くしたゴッドハンド・清水ろっかん先生。まったく関係なく思えて、じつは骨盤のゆがみを正すことが「目の骨=眼圧」を正す最善策。全身の骨はつながっているので、骨盤がゆがむと背骨がねじれ、つられて首がねじれ、さらには顔骨を含む頭がい骨にまで影響してくるのだ。
そこで骨盤をゆがみから守る、「美骨習慣」を紹介!
【タオルを置いて椅子に座る】
肛門をしめ、太ももをそろえて椅子に腰かけると、骨盤が立って正しい姿勢をつくれるのだが、タオルをくるくるっと丸めて座骨の下に置くと、それだけで勝手に骨盤が立ち、その姿勢を長時間キープしやすい。きちんとかかとがつく椅子の高さもポイント。ちなみに、自然と足が開いてしまう人は、骨盤が開いていて座骨を意識できていない証拠。
【両ひざをそろえて横向きに寝る】
あおむけで寝ると自然と足先が開き、つられて股関節も開き、骨盤のゆがみにつながりやすい。そこで横向きになり、両ひざをそろえて曲げた“胎児のポーズ”がじつは理想的。足が開いてしまう場合は、クッションをひざの間にはさんで寝るとよい。睡眠は生活時間の大半を占めるため、寝姿勢の改善こそ大きな効果をもたらす。
【つま先を60度に開いて立つ】
立っているときは、頭頂部から1本の糸でつられているイメージが基本。かかとをつけてつま先を60度開くと内ももの筋肉が使われ、股関節の開き=骨盤のゆがみを防ぐことができる。背すじを正しく伸ばすポイントは、肛門をキュッとしめておしり全体に力を入れること。電車内でも同様に立つようにし、足を開いてふんばるのはNG。
【ベルトを逆に巻く】
人間の体は地球の自転に影響されるので、知らず知らずのうちに右に回転しやすい。左の骨盤が前に出て、これが骨盤のゆがみにつながる。意識して右の骨盤を前に出すとバランスがとれてくるが、簡単な方法が、ベルトを通常とは逆に(ベルトの端が右を向くよう)巻くこと。筋肉のねじれも解消され、体幹のバランスもよくなってくる。
【脚の内側の筋肉を意識して歩く】
歩くときは背すじを伸ばし、足先はやや外に向け、大きな歩幅で1本の線上を進むイメージで。股関節が開かないようにするには、脚の内側の筋肉を意識するのがコツ。また、大切なのは重心で、かかとから足の人さし指に向けて体重を移動させるように歩くとよい。足の人さし指にテープなどを巻いて刺激すると、正しい重心がとりやすくなる。
姿勢を整え、いつまでもクリアな人生を楽しむため、毎日の習慣にしよう。