“ミスター血圧”医師も実践、血圧を下げるためのエクササイズ

自覚症状のないまま悪化し、さまざまな病気を引き起こす原因にもなる高血圧。女性は更年期を迎えるころから特に注意が必要だ。’17年に厚生労働省が行った健康調査によると、日本で高血圧と診断を受けている人は約994万人。しかし、実際は約4,300万人が高血圧だという推測もされている。

 

「高血圧であっても、自分でそれに気づいていない人がかなりいます。その6割近くが女性です」

 

こう話すのは、循環器疾患が専門で「ミスター血圧」の異名をとる渡辺尚彦先生だ。渡辺先生は常に血圧計を腕につけ、自身の血圧をじつに24時間32年以上にわたって測り続けている。患者さんに対しても、エビデンスとなるデータをとりながら、薬に頼らないさまざまな降圧方法を模索している。

 

「ツボ押しやタオル握りなど、降圧にある程度の効果をみせているエクササイズやマッサージもあります」(渡辺先生・以下同)

 

特にツボ押しは、すぐにできて即効性があり、渡辺先生が長時間にわたって効果があると判断した。そんな渡辺先生おすすめの血圧を下げるための「エクササイズ」を紹介。

 

【ふくらはぎをたたく】

 

「第2の心臓」と呼ばれるふくらはぎをたたく方法は、握力の弱い女性でも無理なくできる。入浴後は血管が拡張していて、足の血流を促すのに最適なタイミングだ。

 

(1)ふくらはぎの側面を、手のひらの付け根の部分で気持ちいいと感じる程度の強さでたたく。

(2)ふくらはぎの裏側を、手でグーにして親指側がふくらはぎに当たるようにたたく。

 

【「テニスボールピーナツ」で指圧】

 

1人でも背中の指圧ができる。

 

(1)硬式のテニスボールを2個並べる。

(2)2個のボールが連結した状態で、ガムテープでとめる。

(3)裏返して反対側もテープを貼り固定する。側面も同様に。

(4)2つのボールの接合部分にテープを巻いてピーナツのくぼみを作る。

(5)貼ったテープを手で押さえ、角が出ないように丸めて完成。

(6)床にマットなどを敷き、横向きに置いたピーナツ形テニスボールが背中のツボに当たるようにあおむけになり、ボールの上に体重をかけてツボを刺激する。

(7)立ったままの状態で、壁と背中の間にピーナツを置いてもOK。

 

【「合谷」のツボを押す】

 

(1)合谷は「親指と人さし指が交わるところで骨がくぼんだところ」、「親指と人さし指の間にある三角形の筋肉」、「人さし指側の骨のキワ」の3カ所ある。

(2)くぼんでコリコリするところを親指、人さし指、中指の3本を使って痛気持ちいいくらいの力で押す。1日3回くらいを目安に。

 

「手の親指と人さし指の付け根部分にあるツボですが、合谷を10分程度指圧した前後で血圧の計測をしたところ、平均で10mmHg下がったという結果が出ています。中には、20~30mmHgも下がったという人も。私は、合谷を『魔法のツボ』と呼んでいます。誰にでも簡単にできて、即効性があり、降圧効果が4時間も持続するからです」

 

【タオルを握る】

 

軽く握ったときに、親指と人さし指の間に少し隙間ができるくらいの太さにタオルを丸める。棒状になったタオルを2分間握って1分間休み、また2分間握り……を4回繰り返す。合計8分間。両方の手で行う。

 

どれも血圧を上げるのに効果的なエクササイズだが、渡辺先生は次のように語る。

 

「いくらよいとはいえ、1回やっただけでは意味がありません。ぜひ毎日続けるようにしてください」

 

降圧ワザを生活に取り入れて、高血圧を遠ざけよう!

 

「女性自身」2020年2月11日号 掲載

関連カテゴリー: